看護師の人事異動の打診は断ることは出来るのか

看護師の人事異動の打診は断ることは出来るのか

複数の部署が存在する病院や施設。看護師として勤務している以上、人事異動の問題は避けて通れません。

自分が希望を出していた部署への異動はありがたいものですが、逆のケースが多いのが現実です。

私の経験をもとに、「ずばり、看護師の異動は断れるのか」「断りたい場合の断り方」についてについて解説していきたいと思います。

看護師も組織の一員、原則として「人事異動は断れない」

看護師という資格を持って勤務する以上、仕事内容は「看護」から逸脱することはありませんが、働く場所や求められる能力は様々です。

病院という企業の一員として働く以上原則として「人事異動は断れない」という事です。

しかし、内科病棟から手術室へ、病院から関連の訪問看護ステーションへ、外来から夜勤のある病棟へ、等全く未経験で新たな知識・技術の習得に難渋しそうな部署や、働く場所や勤務時間の大幅な変更を求められる部署への異動はかなり抵抗があることはお察しします。

「人事異動は断れない」とは断言しません。しかし、断るには妥当な理由と、決意が必要です。次はそのことについて解説していきます。

人事異動はさまざまな要素によって決定される、その要素とは

きちんとした病院であるという前提で解説しますが、人事異動はさまざまな要素によって決定されます。異動の対象に選定された自分だけが「動かされる」訳ではないのです。

不足人員への補充、新しい部署の設立、キャリア形成の一環として、自分の所属する部署の責任者(師長)だけの決定ではありません。師長は、さらに上層部から「〇月〇日までに、〇人を〇○に出すように説得しなさい」と指示されていると言えます。

「手術室で1人産休が。未経験のスタッフなら2人配置しよう」

「○○さんは今の部署が長い。時期師長に推薦する前にいろいろ経験させよう」

「外来は時短職員が集中して困っている、時短職員を各部署に分散させよう」

人事異動が決定するプロセスについてですが、看護師は上記のような要素で誰かを「交換する」形での異動が多いと言えます。

異動決定前の「意思の確認」、断るタイミングはこれが最後

人事異動の仮決定段階で対象の看護師に、意思の確認が行われることもあります。自分の意思に反する内容や、青天の霹靂と感じれば「なぜ私が!」と驚き、動揺することもあるでしょう。

しかし、「意思の確認」をしてもらえる職場は、かなり温情的と言えるでしょう。

一般企業の認識で行けば、異動日に人事発令として「○月○日付で、□□へ異動」と通達され、それを受け入れる形が一般的です。

人事異動を断る=拒否=会社の命に背く、こととなり原則としてできないのです。

「意思の確認」の段階では、人事異動は確定していませんので、異動の理由を聞き自分の意思を伝えることは可能です。ただし、異動を受け入れた後で「やっぱり嫌です」と意思を翻すことは出来ません。

なぜなら、自分が異動することと関連して、他の人も異動対象になっていることがあるからです。

異動を断りたい場合の断り方とは、「ここにいたいから」は禁止

「意思の確認」段階で、自分の希望と違った場合で合っても、受け入れることによって得られるキャリア形成の可能性を良く考えましょう。

断り方で、もっとも良くない例を挙げます。

「ここで働き続けたい、環境の変化についていけないです」

「なぜ私なんですか、私より長い○○さんではダメなんですか」

「異動するくらいなら辞めたいです」

これらの理由は、組織の一員としての自覚が問われます。もし異動せずにすんだとしても、評価は大きく下がります。

どうしても異動したくない理由があれば、誠意を持って妥当な理由を伝えるべきです。

「今の病棟で看護研究の半ばである、これを達成したいと考えている」

「将来、この分野で認定看護師を目指して病院に貢献したいと思っているから」

等、他の場所に行きたくない訳ではなく、この場所で頑張りたい理由を述べるべきです。

まとめ

いかがでしたか?

さまざまな理由で決定される人事異動。異動は原則断れない事、断るタイミング、断り方、参考にして頂きたいと思います。人事異動で必要な新たな技術や知識の習得、人間関係の構築は大変なパワーが要りますね。しかし、キャリア形成にプラスになることもあります。

良く考えてベストな選択をして頂きたいと思います。

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