一般病棟から集中治療室に異動するときの心構えと勉強の進め方は

一般病棟から集中治療室に異動するときの心構えと勉強の進め方は

看護師として配属される割合は、一般病棟が最も多いと思います。入院病床のうち、内科系、外科系問わず、一般病棟の病床数が最も多く、働く看護師の人数も多いものです。

一般病棟から、ICU・CCU・HCUなどの集中治療室に異動になった場合、看護師はどんな心構えでいればよいのでしょうか、どんな風に勉強すればよいのでしょうか。

集中治療室に異動を宣告された時、「忙しくなりそう」「ついていけるのかな」ととても不安に思われることでしょう。今回は、般病棟勤務の看護師が集中治療室へ異動になるときの「どうすればいいの」にお答えしたいと思います。

看護師の皆さん、異動になる位なら辞める!と嘆く前にぜひ参考にしてください。

一般病棟から集中治療室へ異動、経験者の声を聞いてみましょう

実際に、一般病棟から集中治療室への異動を経験した看護師に、困ったことや苦労したことを聞いてみましょう。

  • 「集中治療室の張りつめた空気に慣れなくて困った」
  • 「挿管して人工呼吸器管理している患者さんがほとんどで、患者さんとのコミュニケーションが取れないことが寂しかった」
  • 「輸液ポンプ、シリンジポンプの細かい操作に慣れずに苦労した」
  • 「体液バランスのin・OUTの計算がスムーズに出来なくて手間取った」

一般病棟から集中治療室への異動は、「集中治療室という環境に慣れること自体が大変」という声が多いのです。

一般病棟で患者さんと会話でコミュニケーションを取りながら働いていた看護師が、人工呼吸器管理の重症患者さんと向き合うことに戸惑いを感じることは当然ともいえます。

集中治療室へ異動する看護師さんへの具体的なアドバイスに進んでいきましょう。

看護師が一般病棟から集中治療室へ異動するメリットは

一般病棟から集中治療室へ異動を打診される看護師の特徴は何でしょうか?それは、看護師として成長の伸びしろがあると見込まれていることです。

実際に、集中治療室に異動になった先輩方を思い出してみてください。これから看護師としてキャリアを積んでいけそうな、素敵な先輩ばかりではありませんか?

本人が希望しない限り、ベテランであっても40代以降の看護師や、家庭重視の看護師は配属されないのが普通だと思います。

集中治療室の看護は、勉強が大変です。とてもハードな面もあります。しかし、看護師としてのキャリア形成において、非常に有意義な経験になると思います。

収入面においても、集中治療室勤務手当が加算される病院も多く、一般病棟より給与水準が高い傾向にあります。

集中治療室へ異動するメリットは、看護師としてのキャリア形成に有効に働く可能性、収入面で一般病棟より優遇されていることの2つが大きいと言えます。

一般病棟から集中治療室への異動、看護師の心構えは

必要以上に構えすぎることはないと思います。集中治療室では未経験者かもしれませんが、看護師として患者さんを看る経験があるのですから、臆することはありません。

集中治療室に入室している患者さんの特徴として、ちょっとした変化でも影響を受けやすいということが挙げられます。

ほんの少し、頭側挙上(ギャッジアップ)しただけで、側臥位に体位変換しただけで、血圧や脈拍が大きく変動する、投与する薬剤の量をほんの少し変更しただけで様態が急変する、そんな繊細さを持っています。気温、湿度、物音などの環境でも状態が変化します。

一般病棟であれば「寒くないですか」「大丈夫ですか」と患者さんに聴けば答えてくれたことも、集中治療を受けている患者さんは答えることが出来ないことが多いものです。看護師がバイタルサイン、皮膚の状態、呼吸数などの観察を通してつかみ取るしかありません。

患者さんを取り巻く環境全てをくまなく観察し、より丁寧に取り扱う繊細さが求められていると言えます。このことをしっかり理解することが、異動になる看護師の心構えと言えるでしょう。

勉強面、一般病棟から集中治療室へ異動、看護師はついていけるのか

大丈夫です、ついていけます。

今までなじみのないME機器の取り扱い、循環器系に大きく作用する薬の取り扱いなど慣れないこともたくさん経験することでしょう。

ME機器の取り扱いも、機械の操作方法よりも、解剖生理をしっかりと学びなおし人体にどのように作用するかを知ることから始めます。例えば、人工呼吸器の構造と機能を理解するためには、「肺と呼吸」について熟知していなければ十分ではありません。

段階的に学んでいくことが大切です。看護師としての経験があれば、年下の同僚との技術・知識差に焦り、悩むこともあると思います。自分なりのペースで勉強を進めていくことが一番大切です。

集中治療室は、元気な患者さんはいない?患者さんとの一期一会の関係か

一般病棟から集中治療室に異動になった看護師は「元気に退院していく患者さんを看ることが出来ない」「良くなったら病棟に行ってしまう、自分たちは関わりの少ない存在だ」と感じ、空しく思うこともあるようです。

しかし、今まで一般病棟で看ていた患者さんは、術後状態や重症管理の段階を経て一般病棟から退院していったはずです。

集中治療の時期を乗り越えたからこそ、退院できた患者さんたちです。集中治療室の看護師は「ありがとう」と元気で帰って行かれる患者さんの姿を見ることは出来ないかもしれませんが、そこにつながる看護をしていると自信を持って欲しいのです。

空しく感じた時は、そのことをぜひ思い出して頂きたいと思います。

それでも集中治療室には向いていないという看護師さんへ

集中治療室に行ってみたものの、やっぱり一般病棟での看護がしたい!集中治療室の仕事が苦痛。という看護師さんへのアドバイスです。

集中治療室での経験は、看護師としてのキャリア形成に役立つことは間違いありませんが、数年単位での継続が必要です。

どうしても耐えられない、自分の好きな看護がしたいと感じている場合は、再度一般病棟への異動を希望してもいいかもしれません。希望がかないそうにない場合は、転職を考えることは間違いではないと思います。

まとめ

いかがでしたか?

看護師の一般病棟から集中治療室への異動は、環境、業務内容ともに大きく変化し、緊張感を強いられることでしょう。しかし、看護師としてのキャリア形成と収入面でのメリットがあると知っていただきたいと思います。

どうしても集中治療室が向いていないと感じる方は、転職をおすすめします。ぜひ無料の転生サイトに登録し、あなたの経験を活かせる職場探しをしていただきたいと思います。

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