基本のケア「清拭」、看護師のアセスメントは発揮できるのか考えてみた

基本のケア「清拭」、看護師のアセスメントは発揮できるのか考えてみた

看護師の皆さん!「清拭」していますか?

管理業務やリーダー業務ばかりで、そういえば清拭したのはいつだったかな、病棟から離れてずいぶん経つなあ、という方も少なくないでしょう。今回は、基本的かつ重要な看護業務、「清拭」について考えてみたいと思います。

看護学生の時、人工呼吸器管理の患者さんや、術後でドレーン管理されている患者さんの清拭をテキパキとこなす看護師を見て「スゴイ!」「私もこんなことが出来るようになるんだろうか」と思ったものです。

今では、当たり前のようにできるようになりましたが、新人の頃は「始める前にはこんなことに注意して・・・」「ドレーンが抜けないようにしないと・・・」と緊張の連続でした。そんな「清拭」のあれこれ、考えていきましょう。

看護師、看護助手、ヘルパー、患者さんの清拭は誰がする?

看護師の業務多様化により、病院や部署によっては保清を含む患者さんのケアを、指示を受けた看護助手やヘルパーさんは行う施設もあるようです。また介護系の施設では、看護師が直接的なケアを行う機会は少ないようです。

大規模な病院から、中小の病院に転職してきた看護師の中には「学生時代の実習依頼、患者さんの清拭はほとんどしたことが無い」という看護師も存在します。また、リーダー業務、医師の指示受けが業務の中心になるベテラン看護師ともなると、直接患者の保清やケアに関わる機会が少なくなってきます。

清拭は「看護師がするべき」「看護師の業務ではない」両方とも正しいとは言えません。ではどのように業務分担するべきでしょうか、考えてみましょう。

清拭を誰が担当するのか、それは看護師のアセスメントで決定する

患者さんの清拭は誰が行うべきか、このような考え方ではどうでしょうか?

「本来は看護師が清拭を行うことが望ましいが、マンパワーの問題で全ての患者に介入することは出来ない。人工呼吸器管理、術後状態、血行動態不安定、その他看護師が十分なアセスメントを行いながらケアを行う必要がある患者さんには看護師が実施する。

看護師が看護助手・ヘルパーに実施可能と判断し、ケアを行う上での注意点を指示できている場合は、看護助手・ヘルパーが実施する、いったように適切に分担を行う。

ポイントは適切に分担すること、その判断は看護師が行うこと、です。清拭は看護助手さんがやってくれるもの、看護師は指示を受けたり医療処置、記録で忙しいのだから、と言わず看護師のアセスメントを発揮して適切に分担していきましょう。

実は多い、患者さんの清拭から得られる情報とは

患者さんの清拭を担当する事で得られる情報、実は多いのです。看護師は、見ず知らずの人の清拭をいきなり担当するわけではありませんね。看護師は患者さんの病名と状態を関連つけて観察するでしょう。逆にこれができるようになれば一人前と言えます。

例えば、胆石・胆嚢炎で入院中の患者さんの清拭を担当したとします。「検査データでビリルビンの値がかなり高くなっていたな、やっぱり皮膚に黄染が出てきている。皮膚のトラブルやかゆみはなさそうだな。今後、かゆみが出てくる可能性もあるし保湿を十分に行うようしよう」という具合です。

バイタルサインの測定時には観察しにくい部分も、清拭時には確実に観察することが出来ます。清拭時、リラックスした状態で患者さんが話される内容の中から、患者さんの治療に対する思いや、看護師に対する要望、重要な情報が含まれていてハッとさせられることもあります。

このように、清拭から得られる情報は多いのです。

まとめ

いかがでしたか?
何気なく行っている患者さんの「清拭」。看護師が行うべきか、清拭でどんな観察を行うか、看護師としてのアセスメントが必要なのです。的確に観察を行いながら、患者さんをリラックスさせるケアが出来れば、看護師としての本領発揮ですね。

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