ヒアリング力が試される問診で聞くことと聞き方

ヒアリング力が試される問診で聞くことと聞き方

問診とは、患者さんや家族の方と話をして、必要な情報を聞き出す診察法です。聞き出す内容や、聞き出し方のコツについてまとめてみました。

問診で集める情報

問診では、主訴、現病歴、既往症、患者背景、家族歴、嗜好などを聴取します。

遺伝しやすい病気もあるので、家族の病歴も参考になります。飲酒や喫煙などの嗜好品も重要ですね。同じような訴えがあっても、人により全く異なる原因の場合もあります。

また、異常の訴えがある部位にそのまま異常があるとは限りません。例えば、右肩が痛いと感じている場合、心筋梗塞が原因になっている場合があります。

訴えが強いからそれだけ大きな異常があるとも限りませんし、逆に訴えがない人が却って危険な場合もあります。「異常がない」「きちんと保たれている」ということも大切な情報なので、確認しておきましょう。

患者さんの話はもちろん重要な情報ですが、多く集める情報の一部分であるということも頭に入れておきたいものです。

患者さんの訴えから、短絡的に原因疾患を絞り込みすぎると、本当に異常のある部分を見落としてしまう恐れがあります。情報を絞り込みながらも、幅広い可能性を考えておくことが大切です。

どんなふうに聞いたらいい?

患者さんと面談を行う場合は、机の角を挟んで1メートル程度の距離で、90度の角度で座るのが理想的です。

遠すぎて声が聞こえにくいのは困りますが、近すぎたり、真正面に向かったりすると、かえって話しにくくなってしまいます。

この位置関係なら、患者さんの表情も見やすくなります。問診では患者さんの話す内容がもちろんメインになります。

さらに表情、視線の動き、体の動きなどの非言語コミュニケーションからも読み取れることが多いので、それらにも気を配ります。

また、患者さんご本人だけでなく、状況によってはご家族の方にお話を聞かせてもらうことも参考になります。

問診では、質問法をうまく用いることが大切です。患者さんが自由に答えられるような「開かれた質問」と、「はい」か「いいえ」で答えやすい「閉じられた質問」、「薬をいつ飲んだか」など一つの答えのみを求める「中立的な質問」を組み合わせながら、患者さんの話をできるだけ引き出せるようにします。

病状については、うまく説明できない方も多いので、こちらから「こんな感じですか?」と聞くと患者さんも答えやすくなります。

お話をしながら情報を整理して、必要な情報を的確に引き出すことが重要です。たとえそれが否定的な感情であっても、その表出をきちんと受け止めましょう。

最後に

いかがでしたか?問診についてまとめてみました。病状などについて説明するのが難しい患者さんも多いので、うまく言葉にまとめていけるよう、看護師から働きかけることが大切になります。

患者さんの言葉や様子から情報を整理することは、患者さんとの共同作業ともいえます。患者さんとの信頼関係を深める機会にもなるので、できるだけスムーズに多くのことを聞き出してまとめられるように、練習しておきたいですね。


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