偏見NG!精神看護師が知っておくべき精神科外来ってどんなところ?

偏見NG!精神看護師が知っておくべき精神科外来ってどんなところ?

ストレス社会となった今非常に身近な精神科外来。今日はその精神科病棟について紹介していきます。

精神科病棟

精神科外来は、子供からお年寄りまで、年齢層がとても幅広いことが特徴です。

中には小児精神科や老齢期外来など年齢によって分けている病院も見受けられます。

心療内科という科も存在しますが、純粋な心療内科は非常に少なく、患者さんへのハードルを下げるために、精神科・神経科・心療内科と標榜しているところが多いのです。

「精神の健康」とは?(WHOの定義)

「自分の可能性を理解し、日常生活の中の通常のストレスに対処することができ、生産的で意義のある仕事ができて、地域に貢献できるwell being(幸福な、健康な、良好な)な状態である」というものです。

通常のストレスに、何らかの原因で対処できなくなっている状態の人が、外来に来ます。

〈精神障害者の受療率〉(人口10万人当たり)2011年

入院 外来
・精神及び行動の障害 225 176
・統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害 139 48
・気分[感情]障害(鬱病)(←躁鬱病を含む) 23 59
・神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害 4 38

資料:厚生労働省「患者調査」(総患者数)2011年

※疾病の分類に関して、日本では、統計調査や診療録の管理において、WHOの国際疾病分類(ICD-10)が用いられていますが、精神科の臨床の現場では、アメリカ精神医学会の「DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き」も広く用いられています。

精神科の患者さん

入院患者さんのうち、統合失調症の患者さんが約6割を占めています。

入院の平均日数は?

日本の精神科の入院の平均在院日数は、他科に比べて、際立って長く、284.7日です(平成25年)。

欧米諸国では、退院後の受け入れ体制を整備することによって、入院患者を大幅に減少させることに成功しています。

日本では、整備が遅れているために、「社会的入院」を余儀なくされている人が約7万人と推計されています。

社会的入院とは

自宅療養が十分可能なのに、生活する場がないために入院していることをいいます。

長期に渡ると、生活能力が低下したり、意欲が低下して、依存的傾向が強くなったり、退行現象が見られるようになります。

これを施設症(ホスピタリズム、インスティテューショナリズム)と呼びます。

退院に向けた取り組み

現在は、病院を出て地域で暮らしていくために、退院促進に向けた啓発活動や退院準備の支援などがあります。

施設症を防ぐためには、なるべく早期に退院を目指すことが重要です。

退院後の生活を念頭において、解放病棟で対応したり、外出の機会を増やしたり、外泊訓練、地域住民の交流として病院外でのレクリエーションに参加するなどを行っています。

まとめ

入院患者さんの約6割は、統合失調症が占めています。「社会的入院」を余儀なくされていると、ますます退院が困難になります。

なるべく早期に退院を目指すことが重要です。

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