看護師が知って得する血清アルブミン値の臨床的意義とは

看護師が知って得する血清アルブミン値の臨床的意義とは

採血検査の結果、どのあたりを重点的に見ていますか?

全てを関連づけてサッとアセスメントできるようになれば、ベテラン看護師ですね。でも最初は、一つ一つ異常がないか確認してもよくわからなかったり、なぜ高値を示しているのかが分からなかったりと勉強の連続です。

今回は血清アルブミン値について解説していきましょう。単なる栄養の指標ではなく、いろいろな疾患のアセスメントに役立つこと間違いありません。ぜひ参考にしてみて下さいね。

血清アルブミン値とは?データの意味を理解しよう

タンパク質を摂取したのち、肝臓でアミノ酸とアルブミンが合成されます。血液中のタンパク質を「血清アルブミン」と言います。

端的にいうと、血清アルブミンは正常値内で高いほど良く、正常値を逸脱する低い値ほど悪い。と言えます。

また、この値は前回との比較、推移が重要です。なぜなら低かった値が高くなってきたという状態は回復を表し、高かった値が急激に低下したという状態は危険な兆候だからです。

超高齢者や摂食不十分な患者さんの中には、極めて低い値で安定していることもあり低いことが一概に治療の対象おなるわけではないからです。

栄養状態、全身状態を総合的にアセスメントしたいときに有用なデータです。

血清アルブミン値が低値を示す場合とは

血清アルブミン値の正常値は、3.8~5.3g/dl(BCG法 検査法によって異なります)

低下の原因は大きく3つに分けられます。

1・タンパク摂取不足
2・肝機能の低下
3・タンパク質の喪失
4・タンパク質の消費量増大

1項目づつ解説していきましょう。

タンパク質摂取不足

タンパク質摂取不足とは、るい痩、衰弱、過度のダイエット、食欲不振、出血多量等によっておこる状態です。通常貧血を合併しているため、ヘモグロビン値などの血球データも一緒に見ていきましょう。

肝機能の低下

肝機能の低下は、アミノ酸・アルブミンを合成する肝臓自体が障害されている状態です。薬剤性肝障害、肝炎、肝硬変等によっておこります。肝臓機能の指標であるγGTP・GOT・GPTの上昇、肝臓で合成されるコリンエステラーゼ・総コレステロール・血小板の低下がみられます。腹水貯留や、浮腫が合併します。

タンパクの喪失

腎臓不全、ネフローゼ、広範囲熱傷等による腎臓や体表面からのアルブミン漏出、胸水や腹水貯留による体内へのアルブミン貯留があります。

癌性腹膜炎、肝硬変による腹水貯留は肝機能悪化によるアルブミン合成能の低下と、腹水貯留によるアルブミンの血管外漏出により、低アルブミン状態が深刻となります。

タンパク質の消費量増大

体のどこかで炎症が起こると、炎症部分局所でアルブミンの消費増大が起こり血清アルブミン値が低下します。CRP、白血球値の上昇も一緒に見ていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

アルブミン値の血液データが無い状態でも、腹水貯留、下肢の浮腫、著しいるい痩などの身体所見から低アルブミン状態を予測することは可能です。

全身のフィジカルアセスメントと、血清アルブミン値等のデータを関連付けてみることが出来れば、より深く病態を理解できると思います。

ぜひ参考にしてみて下さい。

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