看護師に知ってほしい!アルブミンの基準値と高齢者の低栄養状態PEM

看護師に知ってほしい!アルブミンの基準値と高齢者の低栄養状態PEM

今、血清アルブミン値の基準値を大きく下回る低栄養状態の高齢者が増えています。

タンパク質の摂取不足、低栄養状態が遷延する高齢者が増加していることは、食生活のサポート不足という社会的要因が大きく作用しています。また、高齢者の貧困化も関係しています。

入院や受診の機会に、看護師をはじめとする医療者が低栄養状態を発見し、高齢者が社会資源を十分活用し在宅復帰できるような援助が求められています。

知っていますかPEM(プロテインエナジーマルニュートリション)

タンパク質とエネルギー低栄養状態を指します。血清アルブミン値の減少は、全身のタンパク質量不足を示唆しています。高齢者が血中のタンパク量低下が蔓延するとどうなるのでしょうか?

まずは、エネルギー量の不足による日常生活活動性の低下を招きます、活動性の低下は寝たきり状態への入り口です。タンパク質量減少は免疫機能の低下を招きます、感染症にかかりやすく、治りにくくなっていきます。

寝たきりに近づき、病気になりやすく治りにくい状態は、有病率を上昇させ病院在院日数を延長、医療費を増大させます。個人の健康問題とともに、社会的損失を招きます。

高齢者のPEMの要因とは

低たんぱく質状態の指標となるのは血清アルブミン値で、PEMの状態は3.5g/dl以下とされています。

活動性低下による食事摂取量の減少、著しい偏食、認知症や身体機能の低下による食事への無関心が挙げられます。

例えば脳卒中により利き手側が麻痺し、摂取動作がスムーズにいかないストレスで食べたくない状態になる、合わない義歯により食事摂取への関心が薄れてしまう、一人暮らしで食事摂取への関心が薄れ引きこもってしまう、等です。

社会的要因、身体的要因が複合的に関与していると言えます。

健康診断や受診の機会でPEMリスクを発見しよう

低栄養状態、というだけの理由で受診してくる高齢者は少ないでしょう。健康診断や、他の疾患のため行った採血で血清アルブミン値が基準値より低いと発見されることが多いのです。

そのため、血清アルブミン値が基準値より低い高齢者には、生活状況を確認し必要な援助を考えていく必要があります。介護保険を利用しているか、食生活は誰がキーパーソンか、著しい偏食は無いかなどをさりげなく情報収集し、継続的な援助を受けられる方向性に持っていきます。

独居の患者さん、具体的な援助方法は

明らかに介護保険サービス対象であるにも関わらず、何ら介入を受けていない高齢者には、地域の包括支援センターやケアマネージャーに連絡し、本人の同意を得て援助を受けられるようにします。

また、地域行政で食事の宅食サービスや、民間の宅食サービスを受けられるようにアドバイスするのも一つです。

最近は、優れた栄養補助食品も発売されているため、栄養士が紹介や適切な摂取量をアドバイスすることも必要です。

まとめ

いかがでしたか?血清アルブミン値が基準値より低い高齢者をスクリーニングし、援助していくことは寝たきり予防、医療費増大予防そして本人のQOLのために重要なことです。

検診や、受診の機会を大切にして高齢者に関われるようにしましょう。

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