転職!准看護師が活躍できる職場とは?
- 2017/3/2
- 転職ノウハウ
転職!准看護師が活躍できる職場とは?
看護業界は圧倒的な人出不足で、看護師の売り手市場となっています。細かい条件にこだわらなければ、看護師が就職先に困ることはほとんどないでしょう。
准看護師の就職事情はどうでしょうか。国公立系の病院、大規模病院、急性期分野では准看護師の採用はほぼ無いと言っていいでしょう。正看護師ほど、自由に就職先を選べるとはいいがたい状況だと思います。実際、働きたいと思っていた病院に採用してもらえなかった、という准看護師もいます。
しかし、准看護師のマンパワーを求めている施設はたくさんあります。准看護師として活躍できる職場について、その理由も含めて解説していきます。
准看護師のままでもいい!准看護師は正看護師の学校へ進学するべきとは限らない
准看護師の就職事情に関する記事は、正看護師資格を推奨する内容がほとんどとなっています。「働きながら進学し、正看護師資格を取れば就職に有利である」「准看護師のままより給料がかなり上がる」といった内容です。
日本看護協会も、一貫して准看護師から正看護師へのステップアップを推奨する立場を取っています。准看護師として働いていると、上司や同僚に何度となく「正看護師の学校に行かないの?」と聞かれます。
准看護師は、正看護師を目指すべきなのでしょうか。准看護師のままではいけないのでしょうか。決してそんなことはありません。子育て中だったり、経済的な事情から進学を考えられない人、そもそも進学はしたくない人もいるのです。准看護師の資格を生かして、准看護師として働き続けることも良い事なのです。
入院病棟で准看護師の採用人数が増えない理由とは
病棟で働く看護師の大半が准看護師、という職場は少ないかほとんどないでしょう。
夜勤看看護師が2人ペアの場合、准看護師同士の勤務を割り当てることは出来ないので、正看護師同士または正看護師と准看護師のペアになります。このため准看護師がベテランだったとしても准看護師の比率が高いと、夜勤が組めないことになってしまいます。
リーダー業務、医師の指示受けなどは、正看護師に担当させるケースと決まっている病棟もあるため、正看護師の採用が優遇されることになります。
准看護師として活躍できる職場は、クリニック、外来、介護施設系
クリニック、外来、介護施設系は、准看護師を採用する比率が高く、むしろ准看護師を積極的に採用しているところが多いと言えます。
准看護師を積極的に採用している理由は「医療、看護に専門性を求めていない」「知識レベルは准看護師で十分」という訳ではありません。誤解しないでください。
国公立系病院、大学病院、総合病院、中規模以上の病院は、新卒か中途採用かを問わず正看護師を積極的に採用する傾向にあります。看護師の配置基準は、正看護師と准看護師の配置要件が異なっています。病院にとって正看護師を常勤者とする方が、人員配置基準を満たしやすいという事情が大きいのです。
そのため、人員配置基準が厳密ではない、外来、クリニック、介護施設系に正看護師が集まりにくく、准看護師が歓迎されることになります。
まさに外来、クリニック、介護施設系は准看護師として活躍できる職場と言えます。
社会人経験のある准看護師は年齢の割に経験が浅い傾向にある
就労している准看護師の約75%は40歳以上です。昨今の不況や一般職の就職難から、社会人から准看護師を目指す人が増えてきていることが要因です。准看護師養成学校は、正看護師に比べ養成機関が短く、学費がリーズナブルなため、目指しやすいのです。
30代後半以降から准看護師養成学校に進学し、就職する人ばかりか50代の新人も珍しくありません。
社会人経験のある准看護師は、年齢の割に経験が浅い傾向にあります。40代、50代で准看護師になり、病棟勤務を始めた場合は環境に順応しながら、仕事を覚えていくだけで大変なストレスとなります。体力的に無理なく、勉強しながら余裕を持って働くためには、外来、クリニック、介護施設系の勤務をお勧めします。
まとめ
准看護師の皆さんにお伝えしたいことは、正看護師へ進学しなければならないというプレッシャーを感じる必要はなく、准看護師としても十分に活躍できる職場があるということです。
外来、クリニック、介護施設系は准看護師に特化した求人を多く出しています。准看護師として輝ける職場と出会えるよう応援しています。
もっとランキングを見てみる