白衣の天使?実はハードワークな看護師の裏側を大公開!
- 2015/6/15
- 体験談
- ハードワークでしんどい看護師

白衣の天使?実はハードワークな看護師の裏側を大公開!
看護師を「白衣の天使」と言う一方で、看護師の仕事は「3K」と言われたりもします。今回はそんな看護師の裏側を大暴露。看護師の実情を少しわかってもらえると嬉しいです。
1.看護師は「汚い」
3Kのひとつが「きたない」。最初からこの話題だとかなりひく方も多いと思いますが、はっきり言って病院は汚いです。
もちろん汚くならないように、清掃も頻繁に入り努めてはいますが、特に床は要注意です。
高齢者の方が多い病棟だと排泄物も出ますし、体調が悪ければ嘔吐したりもします。病院には血液がつきものですが、人の体外から出た血液も感染のおそれがあるので「汚い」ものとして扱います。
白衣が生まれた背景は、看護師が自分についた「汚れ」を気づきやすくし、清潔な衣服に保てるようにするためという説もあります。
そんな環境で働く看護師は排泄物の話には慣れっこになっていて、食事中も下ネタを平気で話したりします。
2.看護師は「危険」
血液の話をしましたが、看護師は様々な感染症にかかるリスクと隣り合わせで仕事をしています。もちろん感染対策は十分にしていますが、インフルエンザやノロウイルスの患者さんが入院してきたときはやっぱりひやひやします。
世の中にはもっと重篤な感染症と戦っている医療者の方もいるので、頭が上がりません。
そして、意外と思われるでしょうか。暴力沙汰も結構あります。例えば、泥酔して救急搬送されてきた人、や○ざと思われる人、病気のせいで自制がきかない人。
相手が男性だったりすると、暴れられたりするとやっぱり怖いです。暴力まではいかなくても、理不尽に怒鳴られたり言葉の暴力を受けることだってあります。
そんなときは私何やってるんだろうなぁって悲しくなりますね。
3.看護師は「きつい」
まず、体力的にきついです。朝から帰るまで昼食の20分以外はずっと走り回っていたなんて日もあります。
夜勤では途中仮眠がとれず、16時間動きっぱなしなんてことも珍しいことではありません。看護師は体力がなくては務まりません。
精神的にもきついです。先輩看護師からは叱られ、後輩看護師は何度説明しても「暖簾に腕押し」状態。患者さんは同じことを何度も言うし、患者さんの家族は無理難題ばかり押し付けてくる。
先生は忙しくて機嫌が悪いし、そんな先生と患者さんの板挟みでどうしていいかわからない。人手も足りないというのに、終了時間間際の緊急入院で2時間の残業決定、楽しみにしていた合コンはキャンセル。
仕事に追われて人手も足りず、危うく医療ミスを起こしそうになる。勤務時間以外にも看護研究やら委員会やらお給料のもらえない仕事も多い。
毎日がこうだというわけではありませんが、あながち誇張した話でもありません。何よりきついのは病気が治らない患者さんがいること。これが一番きつくて、臨床の現場を離れる看護師さんも多いです。
4.看護師は「白衣の天使でいたい」
そんな3Kの仕事でも、プロ意識の高い看護師であればあるほど白衣の天使でいる努力をしていると思います。
どんなに理不尽なことを言われても、夜中に30秒おきにナースコールを鳴らされても、「おい、ねえちゃん」と話しかけられても、とびきりの笑顔で患者さんに接したいと思っています。
患者さんやご家族のいらいらも不満もわがままも、不安や辛さからくるものだと理解していますから。
最後に
看護師は「白衣の天使 」ではなく「白衣の戦士」だとあるブログに書いてありましたが、なるほどと思いました。
看護師はいろいろなものと日々戦っています。看護師の仕事は正直きついです。その反面、他の仕事では得られない何かがあります。
看護師になって嬉しかったこと、それは患者さんが元気になって退院されていくこと、患者さんにありがとうと言ってもらったこと、患者さんやご家族がいい人生だったと思ってくれること。
だから、患者さんの前では白衣の天使でありたいと思っています。
