回数こなせば上手くなるは間違い!静脈内注射が苦手な看護師必見
患者さんの意識の中で、「ベテランの看護師=注射が上手い」というイメージが定着していることは否めません。
初めてお目にかかる患者さんから「私の血管は看護師泣かせなんだから」「できるもんならやってみて」という謎の宣戦布告を受け、失敗してしまったら「それみたことか」と言われることも珍しくありませんね。
そんな静脈内注射を苦手と感じている看護師さんを応援する記事です。楽しんで読んでください。
静脈内注射が苦手と感じている看護師さんへ
静脈内注射は、重要な業務であることは間違いありませんが、看護師の仕事の本質は「針を上手く刺すこと」ではありません。これは注射が上手くない事の負け惜しみではありません。
安全に薬剤を投与し観察する事、が仕事の本質です。
そのために必要な穿刺の技術ですが、数をこなせばいい訳ではありません。
患者さんを練習台にしてはいけません、自分には難しいと感じたら先輩に変ってもらって、技術を間近で観察すれば良いのです。
看護師のキャリアと注射の上手さは必ずしも比例しない
私は、民間病院数年経験した後、国公立系の病院に転職しました。国公立系の病院では、薬剤投与や採血は研修医や主治医が行うのが通常で、看護師が行う機会は少なかったのです。
そんな中、民間病院出身の私は採血・静脈注射の技術経験が他の看護師に比べて豊富だったため、当初患者さんから「あの看護師さんは採血上手」とちやほやされていました。
しかし、数年後、再度民間病院に転職したときには・・・・
末梢静脈路確保、静脈注射などの腕が明らかに落ちている!と自覚し、実際に何度も失敗しました。国立病院で勤務する数年間で、技術力が低下していたのです。
そのときはかなりショックでした。
看護師のキャリアと注射の上手さは比例しないというのはこういった意味です。機会が少なければ技術力が低下してしまうのは当たり前のことですね。
働く施設の特性によって得意な技術は変化する
所属する施設の特性によって得意な技術は変化します。
採血、注射が多いクリニック系では、静脈注射が上手になるでしょうか?しかし、翼状針や長針での技術は上手でも留置針は不得意かもしれません。
病棟業務で静脈注射が上手になるでしょうか?先の私の例のように、ほとんどを医師が担当し、実施の機会が無いかもしれません。
働く施設の特性によって、得意な技術が異なることは当たり前です。静脈注射が上手でないからと言って落ち込む必要はありません。
あくまでも安全に、確実で「そこに求められる技術・知識を提供する」ことが看護師の仕事なのですから。
静脈内注射が上手になりたい看護師さんの就職先は
静脈注内注射が上手になりたい看護師の就職先として望ましいのはどんな職場でしょうか。
民間病院の循環器内科、消化器外科、救急外来等が静脈内注射の機会が多く技術向上の機会が得られやすいと言えます。手術室や特殊検査は逆に機会が少ない傾向です。
まとめ
いかがでしたか?
静脈内注射が苦手とコンプレックスを感じている看護師の皆さん。大丈夫です。看護師の仕事は「上手く針を刺すこと」ではありません。
しかし、静脈内注射の技術向上を目指したい方は、技術を習得しやすく教育体制の充実した転職先を選びましょう。そんなときは転職サイトを活用し、情報収集してみることをおすすめします。