看護師の仕事にLINE活用するなら注意すべきポイントは
ほぼ全員がスマートフォンを持っている今日この頃。便利なLINEを活用している人がほとんどです。
無料、既読されたかすぐにわかる、グループ機能で複数の人にメッセージを見てもらえる、など便利機能が満載ですね。
看護師は、日勤夜勤、遅出早出の変則勤務で、全員が顔を合わせる機会が少ない為、LINEで情報共有できるのはとても便利なため、グループを作成し活用している人が多いようです。
便利なLINEですが、上手く活用しないと様々なトラブルの原因になってしまうことを御存じでしょうか?トラブルの実例と、対策について解説していきます。
「こんなことある!」とピンとくる人も多いと思います、ぜひ参考にしてください。
仕事終わって携帯確認が恐怖・・・LINE200件!充電切れ!ストレス倍増
LINEでグループに登録していると、人数が多ければ多いほどメッセージの件数が多くなります。職場グループの場合、必要な情報が送られているかも、と思うとグループを抜けることもできず、ひたすらメッセージが送られてくる状態になります。
仕事が終わってホッとしたいとき、夜勤前の仮眠を終えたとき、忙しい業務の休憩中、携帯をふと見ると200件を超えるLINEが届いていた時の恐怖。ドッと疲れてストレスが溜まります。さらに、自分に関係ない内容のやり取りが大半であれば、更にストレス倍増です。
部署の一部のスタッフだけでグループ作成、情報共有でトラブル発生
詰所全体ではなく、一部のスタッフだけでグループを作成し、業務や患者情報を共有することによって起った実際のトラブルを紹介します。
LINEを活用していない主任のAさんが、患者さんが急変したこと、状態にについて申し送りをしようとしたところ・・・
スタッフのB・Cさんが
「知っているから申し送り要りません、時間がもったいないです」と言うではないですか!しかし、知らないD・Eさんも勤務しているので、申し送りをしない訳にはいきませんよね。
実は、スタッフの一部がLINEグループを形成し、業務中に起こったことや愚痴を共有していたのです。LINEで情報共有しているから、申し送りは不要というスタッフとLINEを使っていないスタッフの間に溝が生まれ、ぎくしゃくした関係になってしまいました。
業務連絡を早く知らせずにはいられない人、出勤してからで問題ないという人の温度差や、情報管理についての考え方の違いが問題の根底にあるようです。
遅刻・欠勤・体調不良・ミスの報告・勤務変更、なんでもLINEで済ませないで!
LINEは相手に読まれたかどうかがすぐにわかる便利なツールです。そのため、相手に自分の言いたい事を確実に伝えることが出来やすいといえます。
実際にある師長さんから、相談された事例の中には
「○○さんの点滴の速度設定間違っちゃいました、早く終わっちゃうかも☆です。スイマセン」
「電車遅れてます、ヤバい遅刻確定」
というスタッフ報告に悩まされているとのことでした。
相手の「了解」「許可します」という「意思」を確認すべき内容や、こちらがお願いしなければいけない立場のメッセージに関しては、注意が必要です。悪気はなくても、非常に失礼な行為と受け取られてしまいます。
緊急の用件は電話で、等の取り決めが必要かもしれませんね。
看護師のLINE活用、職場で取り決めを作ってマナーを守ろう
スマートフォンの個人の使用を規制することは出来ませんが、取り扱う情報を規定することは必要です。
患者の個人情報や写真は送信しないこと、遅刻・欠勤等は病院の代表電話にかけること、ミスや緊急報告は直接師長やその日のリーダーに報告する、などです。
また、仕事上のライングループは連絡項目、送信する時間帯を定め、該当情報を事務的に送信することなどの取り決めも必要かもしれません。
個人的なやりとりや、遊びに関することとは区別して取り扱うことがけじめです。
まとめ
便利なLINEも、上手く活用しないとトラブルの原因となることを知って頂きたいと思います。
看護師は、患者・利用者さんに関する常用や話題を共有することも多いので、スマートフォンの紛失や誤送信による情報漏洩に特に注意が必要です。自分自身はもちろん、所属する組織の管理体制を問われることになりかねません。
看護師同士の情報共有、LINEを上手に活用してくださいね!