看護師の転職の落とし穴!オンコールがある意外な部署とは?

看護師の転職の落とし穴!オンコールがある意外な部署とは?

看護師の仕事でオンコール(呼び出し待機当番)がある部署といえば?手術室、訪問看護ステーション、産婦人科など思い浮かべる方が多いと思います。実は、このような部署以外でもオンコールがあるのです。

夜勤なし、日曜日休み、残業少なめ、等の好条件で就職したあと、仕事に慣れてきたころにオンコールを打診され「こんなはずではなかった」となる前に!就職する前に、十分確認しておきたいものです。

「オンコールは絶対ないはず」という勝手な思い込みは禁物です。オンコールが発生する可能性がありがちな部署について解説していきます。

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特別養護老人ホーム、救急車同乗や夜間の急変対応でのオンコール

特別養護老人ホームは、夜間看護師1人常駐という施設がほとんどでしょう。看護師の夜勤があるから、オンコールは不要では?と思われるかもしれませんが、規模が大きく入居者様が多い施設では、看護師が救急車に同乗し施設を離れている間が問題になります。

このため、救急車同乗や急変処置が必要になった場合、夜勤以外の看護師がオンコールとなります。大抵の施設は、看護師が4~6人程度でもっと少ないところもありますね。施設によってはかなり高頻度のオンコール当番となる可能性があります。

外来、内視鏡室、吐血・下血などの緊急内視鏡対応でのオンコール

2次・3次救急に搬送される患者のうち、吐血・下血などの消化管出血、高度貧血の割合は少なくありません。この場合、緊急内視鏡による止血術が必至です。

緊急内視鏡の介助は、特殊分野であり救急外来しか経験のない看護師では対応不可能です。救急外来が、緊急内視鏡介助を訓練し、対応可能な場合は良いのですが無理なことがほとんどです。

この場合、外来系、内視鏡室の看護師がオンコールとなります。私自身、外来系で勤務していた時に1晩で2回呼び出されたこともあります。外来系、内視鏡室に就職し夜勤がない、と思いきや高頻度のオンコール。就職時に確認が必要ですね。

循環器科、放射線科、緊急カテーテル治療対応でのオンコール

CPA(到着時心肺停止状態)、急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性末梢動脈閉塞症、透析シャントトラブル、経皮的冠動脈形成術後の再狭窄、クモ膜下出血等の状態は緊急カテーテル治療の適応です。

緊急カテーテル治療に、夜勤の病棟看護師や救急外来看護師がついてくれるとは限りません。循環器外来、放射線科等の外来系でのオンコール対応となります。また、秒単位での対応が必要になるため、物品の場所、使用薬剤にも精通した介助が必要となり緊張感が強いことも特徴です。

人工呼吸器の操作、心肺蘇生法や薬剤投与にも慣れていることが求められるため、十分に自信がつくまでは、オンコール当番を免除してもらえるかを確認しておく必要がありそうです。

意外中の意外!救急病院での耳鼻科・泌尿器科のオンコール

私が経験した意外なオンコールは耳鼻科・泌尿器科です。多くの救急患者搬送を受け入れる病院では、重症の鼻出血や、尿閉の患者さんも存在します。

鼻出血は、特殊なバルーンでの圧迫止血や、焼却術が必要になります。高度の尿閉も特殊処置が必要です。これらは救急外来看護師では対応困難なことが多く、オンコールが発生します。頻度は多くありません。

まとめ

いかがでしたか?どんな部署も、「オンコールはないもの」という勝手な思い込みは禁物です。患者はどんな時間も発生しますから、意外な部署でもオンコールが発生する可能性があるのです。いずれも就職時によく確認することをおすすめします。

血管カテーテル治療、消化管内視鏡治療、耳鼻科、泌尿器科などのオンコールがあるということは、それだけ「エキスパート」であるということでもあります。スキルを磨きたい看護師には向いているともいえるでしょう。


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