新人看護師必見!受け持ち患者が多くても情報収集をスムーズする方法
- 2016/9/9
- ノウハウ・ハウツー

新人看護師必見!受け持ち患者が多くても情報収集をスムーズする方法
受け持ち患者を持ち始めた頃は、数人の患者さんのカルテと向き合い、じっくりと情報取集できたのに・・・・。
数か月たった今では、受け持ち患者人数も増え毎日の情報収集に四苦八苦!情報収集に時間がかかって大変、情報収集したつもりなのに肝心なことが把握できておらず先輩に怒られた、という経験はありませんか?
新人看護師を悩ます情報収集、スムーズに進む方法を伝授したいと思います。
この患者さんはなぜここにいるの?入院している目的を正しく理解する
新人看護師に見逃されがちなポイントです。入院している理由、目的、隊員の目標。正しく理解されていますか?
この点をしっかり押さえていないと、情報収集ポイントが散漫になって時間がかかってしまう上に、肝心なことが分かっていないという状態になります。
例えば、慢性肝炎で入院中、一見元気そうに見える患者さん。何目的で入院しているのか分かっていなければ、援助するポイントが掴めません。
答えは、採血上、肝臓がんの疑いがあり、検査目的で入院中。腹部エコーまで終了している状態、エコーでは肝腫瘍の診断だったため、今後カテーテル治療(TEA)か開腹手術か検討していく。ただし、本人にはまだ肝腫瘍と病状説明が終了していない。
この背景をしっかり理解したうえで、検査データ、生活歴、家族歴等を収集していくことになります。なぜ入院しているのかを押さえれば、情報収集はスムーズです。
自分が「するべきこと」を時系列で整理しながら情報収集する習慣を付ける
一枚の紙を準備して、縦に線を引いてください。そして、適当に時間を記入していきます、日勤であれば9・10・11といった感じで終業までの時間を書いていきます。
複数の受け持ち患者さんに対して「自分がするべきこと」を記入していきます。そして、優先度が高い項目、重要な項目はわかるようチェックにしていきます。そうして作った用紙に沿って仕事をしてみてください。
大切なことが抜けていた、用紙がごちゃごちゃしていて結局参考にならなかった、ということがあれば、情報収集のポイントがずれているということです。信頼できる先輩にチェックしてもらうのも良い方法です。
この習慣をつけると、情報収集のポイントが掴めスムーズに行えるようになります。
看護師同士の横のつながりを大切に、情報をキャッチする力を付ける
情報収集は、カルテからするものでしょうか?実はそうではありません。ケアのコツ、患者さんの様子、困っていること、などの情報は関わった看護師から得られることが多いものです。
患者さんの「噂」レベルの雑談ばかりしていては、良くないとは思いますが、しっかりした看護師同士のコミュニケーションが構築されていれば、情報収集はかなり密なものになります。
例えば、引き継ぎ時に「○○さんの点滴、かなり入りにくいよ。でも左の上腕に入りそうなところあるよ」「△△さん、食事はとろみを追加したほうがムセなさそうだから試してみたら」等のアドバイスがあれば、その情報が観察のヒントになることも大いにあります。
もちろん、看護記録にも記載しますが、口頭で聞くインパクトは大きいのです。看護師同士のつながりを大切にすることがより良いケアにつながり、情報収取もスムーズに行えます。
まとめ
始業の1時間前には出勤し、その日の受け持ち患者のカルテをチェックする。そんな生活はずっと続けることはできません。次第に疲れてしまいます。
新人看護師が、スムーズに、なるべく時間をかけずに、有効な情報収集を行うための方法を紹介しました。情報収集能力は、訓練次第で向上します。
ぜひ参考にしてみてください。
