辛い!鬱になる!看護師の夜勤事情を聞いてみた(定時?何時に出勤?翌日休み?)
看護師の夜勤は、寝不足で身体が辛い、生活サイクルの乱れで辛い、等様々な声が聴かれます。夜勤の辛さは看護師の離職理由でもあります。今回の記事は、夜勤にまつわる現場の看護師の声を聞いてみました。
夜勤明けのサービス残業、夜勤前の早すぎる出勤、夜勤明けの勤務について聞いてみました。皆さんの勤務する病院はいかがでしょうか?
看護師の夜勤明け、定時ですっきり帰れることはあるのか聞いてみた
看護師の夜勤時間は病院によって異なりますが、勤務開始時間が16:00~17:00、終業時間が9:00~9:30が多いようです。就業規則上の拘束時間は、このようになっていても実際の拘束時間は異なっていることが多いようです。
例えば規則上の終業時間が9:00となっていても、申し送りが終了した段階で既に9:00、看護記録や後片付けなどはその後になってしまうケースもあります。患者さんの状態悪化や不測の事態があれば別ですが、これらのサービス残業が常態化している病院も少なくありません。
それぞれ別の病棟で夜勤をしている看護師25人に「夜勤明け、定時ですっきり帰れるか」
聞いてみたところ、約半数の看護師が「定時で帰れることはほぼない」と答えました。
終業時間に仕事を終えられる様に工夫し、管理職、スタッフが夜勤と日勤の仕事のメリハリをつけている職場は意外と少ないようですね。
看護師の夜勤、何時に出勤しているのか聞いてみた
修行規則上の夜勤開始時刻よりどれくらい前に出勤しているのか、何時に出勤しているのかを病棟で夜勤する看護師に聞いてみました。
それぞれ別の病棟で夜勤をしている看護師25人に聞いてみたところ、約半数が「1時間前」、1/4が「30分前」「1時間半前」と答えました。
1時間以上前に出勤する理由として「情報収集のため」「夜勤中、翌日の点滴の準備」「夜勤中、翌日の内服薬のセット」という回答が多く聞かれました。
大体夜勤開始の30分~1時間前に出勤する看護師が多いようですが、1時間半以上前に出勤する看護師が1/4程度存在することは驚きです。病棟の観衆であっても、始業時間前の情報収集は通常労働時間として認められないため、サービス残業ならぬサービス労働です。
夜勤業務を円滑に進めるための準備は必要ですが、サービス労働が常態化している部署は、夜勤時間内に業務が治まるように業務改善する必要がありそうですね。
看護師の夜勤、翌日は休めるのか聞いてみた
看護師の夜勤、2交代勤務の場合、一回の勤務がおおむね16時間になります。16時間勤務で勤務中の休憩休息時間が2時間として、日勤で換算すれば2日分連続で働いたことになります。
交代制勤務のガイドラインでも、「夜勤明けは翌日休息を取らせることが望ましい」となっていますが、夜勤明けで必ず「休み」が取れているのでしょうか。勤務の流れとしては、日勤、夜勤入り、夜勤明け、休み、日勤といった流れです。
これの問題に関して前述の25人の看護師に聞いてみました。「時期による」「その時の看護師の充足度による」といった回答がほとんどで、「必ず夜勤明けで休みがとれると決まっている」という回答はありませんでした。
夜勤明けが月曜日~金曜日となる場合、翌日休みが取りにくいことが多く、夜勤明けが土曜日、日曜日、祭日の場合は翌日休みが取れる傾向にあるようです。これは、土曜日、日曜日、祭日は日勤の出勤人数が少ないことが関係していると考えられます。
結果として、病院は夜勤明けの看護師を翌日休みにする、という義務はないため、人員の充足度によって、夜勤明けでの休みの取りやすさは変わってくるようです。
まとめ
看護師の夜勤は「寝ているはずの時間に働く」「16時間に及ぶ長時間労働」など勤務時間そのものの辛さと共に、就業規則外のサービス労働や、夜勤明けでの休みの取りにくさなどの要因もありそうです。
夜勤明けですっきりと定時に帰れない、夜勤入りの1時間半以上前に出勤することが慣習化している、夜勤明けで休みが取れないことが多い、などが常態化している病棟詰所で、夜勤が辛い、体調を崩しそうと不安な看護師の皆さん。
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