専門学校卒の看護師が大卒資格を取るメリットと取得方法
- 2017/4/21
- 看護学生
専門学校卒の看護師が大卒資格を取るメリットと取得方法
看護師養成の過程は看護専門学校と大学の2つが主流です。
近年、徐々に看護大学が創設され、受け入れる学生数が増えています。専門学校卒の看護師は、最終学歴は「高校卒業」となります。働きながら大学卒業資格を取る看護師が増えています。
専門学校卒の看護師が大学卒業資格を取るメリットと、大学卒業資格の取り方を解説していきます。
最終学歴が高校卒から大学卒に変わることで得られるメリットは
病院、施設、訪問看護の現場で働く看護師が、学歴の差で働きにくさを感じることはほとんどありません。
同じ看護師国家資格を持っていることで、看護業務に差はありません。
看護師の資格を活かして企業へ就職したい場合は、大学資格が必要になってくることがあります。つまり、大学卒業資格を得ることで、就職先の選択肢が広がる訳です。同じ職務経験値の看護師同士でも、大卒看護師の方が管理職に登用されやすい傾向にあります。
大学卒業資格は、看護師としての働き方の幅を広げる手段と言えるでしょう。
大卒看護師の方が、基本給が高い病院がほとんど
同じ看護師国家資格を持っていて、同じ業務内容であっても、最終学歴によって基本給に差をつけている病院が多いのです。
基本給差額の正確なデータはありませんが、月1~2万円程度の差が多いようです。基本給が違うと、賞与額も変わってきます。生涯賃金としてはかなりの差が発生します。同じ仕事をするなら、少しでも給与アップを目指したいですね。
大学卒業資格を休職して取る場合は、無給期間が発生しますが、働きながら取れるとすれば、デメリットは少ないと思います。給料アップのため大学卒業資格を取りたいですね。
専門学校卒の看護師は、通信制大学で単位履修しよう
3年過程看護専門学校で履修した単位は、大学卒業に必要な単位数にカウントされます。
つまり、大学卒業に必要な全単位から看護専門学校で履修した単位を引いて、不足する単位を積み上げ履修すれば、良いのです。
通信制大学に入学し、3年度に編入する形で単位履修することが、最も確実な方法です。通信生大学は、スクーリング(通学)が必要な短期間以外は、自宅学習が中心です。この方法であれば、仕事を休職せずに大学卒業資格取得が目指せます。
通信制大学は放送大学入学がおすすめ
看護師には、放送大学がおすすめです。
放送大学学園(文部科学省・総務省所管)で設置された正規の大学。所定の単位を履修すると、大学卒業資格を取得できます。
専門学校を卒業または卒業見込みの場合、編入することが可能です。看護専門学校の卒業履修単位を全て取っている場合は、3年次に編入となり、最短2年で卒業できます。放送大学の出願時に、卒業した看護専門学校の単位修得や科目履修の証明書が必要ですが、卒業した学校で作成してもらえます。
放送大学をお勧めする理由は、講義を自宅で受けられ、基本的にスクーリングが必要ない事と授業料が安い事です。働きながら大学卒業資格を取りたい看護師にぴったりです。
実際に放送大学を卒業した看護師からのアドバイス
働きながら勉強するのは大変です。放送大学だから簡単、ということは決してありませんので注意してください。
履修する科目を選んで、自宅で勉強しながら課題を提出します。もちろん機嫌があります。その上で、1科目ごとに履修試験を受けて、合格点に達すれば単位取得となります。
学びたい科目の試験日が重なっていないかスケジュール管理が重要です。試験を受けるには仕事を休んで試験会場へ行かなければならないからです。試験日を確認しながら履修科目を選んで、一日に試験を受けられる数が多くなるように工夫しました。これは仕事をなるべく休まずに済むようにするためです。
社会人になってから、期限までに課題を提出する、試験を受けると言う機会はほとんどありませんので、かなり新鮮です。看護師が放送大学を卒業するために必要なことは、気長に頑張る忍耐力と、スケジュール管理能力の2点です。
まとめ
放送大学の入学資格、費用、スケジュール、必要単位など正確な情報は、放送大学のホームページを確認してください。
専門学校卒の看護師が大学卒業資格を取るメリットは、就職先の選択肢が広がる、基本給が上がる、ということです。大学で学ぶことは、新たな発見もあり学ぶ楽しさを再発見できるともいます。
働きながら取れる大学卒業資格、ぜひチャレンジしてみましょう。