看護実習生の非常識行動!?実習指導者もびっくり
- 2017/2/27
- 体験談
看護実習生の非常識行動!?実習指導者もびっくり
看護学生の実習指導者をしていると、ときどきびっくりする看護実習生の行動を目の当りにします。
お年寄りが若者に言うように「私たちの時代では考えられなかった」というつもりはありませんが、本当にびっくりさせられる時はあります。今の看護実習生はのびのびしているなあ、と感じることもあります。
この記事は、看護実習生の行動が非常識だとか、未熟だと非難する記事ではありません。実習指導者として看護実習生から受ける、新鮮な驚きを記事にしてみたいと思います。
実習中、電子辞書を手放さない看護実習生達にびっくり
最近は電子辞書に搭載されている情報に、医療・看護の情報が充実しているようです。例えば「意識レベルの評価」について調べると、JCSの判定方法、ジャパンコーマスケールの判定方法が表示されるといった専門的な内容です。看護実習先に、スマホ持参は禁止でも電子辞書はOKしている学校、病院が多くなっています。片時も電子辞書を手放さず実習する看護実習生の姿にびっくりします。
ある意味堂々としているかも、看護実習生のカンファレンス中の私語
看護実習生がカンファレンスに同席させてもらう機会もあります。担当医師、看護師長、受け持ち看護師、スタッフ看護師と同じ部屋に入り、治療方針や看護についてのディスカッションを一緒に聞くという貴重な経験です。
そのような場面では、咳一つするのも緊張してしまうのが看護実習生だと思っていたのですが、最近では学生同士の私語が聞かれびっくりしています。緊張感が薄いと怒る以前に、ある意味堂々としているなあ、とびっくりさせられます。
ベッドサイドで血圧測定する時、断りなく椅子に座ってしまう看護実習生
基礎看護実習の学生に、患者さんの血圧測定を体験してもらう場面でもびっくりすることはあります。初めて患者さんのベッドサイドに向かい、血圧測定開始します。なんと、まずベッドサイドでに設置してある椅子に座ってしまいました。
これには患者さんもびっくりです。普通は看護師が腰をかがめるようにして血圧を測りますし、椅子に座る前は「座られていただいてもよろしいですか」と一言声をかけるものです。血圧が測れるかどうか以前のマナーの問題ですが、いきなり椅子に座ってはいけない、ということから指導が必要なのかなあ、とびっくりしてしまいます。
情報収集は、スマホで撮影が手っ取り早いと考える看護実習生
看護実習生は、カルテで患者さんの疾患について情報取集し、看護計画を立案し日々の目標設定を行います。既往が長く、疾患や背景が複雑な患者さんは情報収集が大変です。カルテを閲覧し、メモを取っていくのは労力がかかります。
なんと、カルテをスマホで撮影しメモする手間を省く看護実習生が出現したのには、かなりびっくりしました。何事も「書くより撮影する方が簡単で正確」と考えているようです。もちろん、カルテは完全な個人情報ですから、医師・看護師であってもスマホで撮影し持ち出すことは許されません。撮影してはいけない理由はきちんと説明します。
目標設定せずに実習に来てしまう看護実習生にびっくり
看護実習に目標設定はつきものです。看護師の皆さんも学生時代は、目標設定に苦労した思い出があるでしょう。日々の目標設定が甘い、と実習指導者に注意されて頭を悩ませたと思います。目標設定が上手くいかず、実習を休みたいと思うこともありました。
最近では、実習指導者が目標を確認しても「わかりません」と答える看護実習生が存在します。確かに、日常生活が自立した退院間近の患者さん等では目標設定がしにくいことがあります。しかし、目標を考えずに実習に参加できてしまう所がびっくりします。
まとめ
看護実習生のびっくりする行動を、実習指導者の立場で発表してみました。現場の看護師、実習指導者、看護教員の方はあるある!と共感して頂けたのではないでしょうか。
看護実習生との関りの中で、新鮮な驚きを感じ気付かされることがたくさんあります。実習指導で戸惑うこともありますが、学生と共に成長していけるように頑張っていきましょう。