硬性ニーブレスの正しい装着方法と注意点を解説
ニープレスとはスポーツなどで膝を痛めたり、膝の手術の術後に不安定な膝を保護や膝蓋骨へのサポートしてくれる装具です。装具自体は意外と身近にあり、軟性ではサポーターなど膝を保護する装具です。ここでは硬性ニーブレスの装着を解説していきます。
硬性ニーブレス装着の目的とは
膝の手術後に大腿部から下腿部を覆い、膝の関節を安定と筋肉が落ち着いて傷口を塞ぐために装着します。装着時は45度の角度で装着しますが、これは損傷した膝に楽な角度と共に人間にとって1番楽な角度であり、治癒し易い角度になります。
ニーブレスを装着する事で膝を固定し、治癒に適した角度に装着することにより早めの完治を目的としています。
硬性ニーブレスの装着方法
まずは、直接肌に触れないかを確認しましょう。医療用の硬性ニーブレスはスポーツ用などの柔軟性も兼ねた物ではなく固定化されているものも多い為、肌を傷める危険がありますので必ず動きやすいズボンが必要です。又、装着の際にはズボンが捲れないようにしてから装着しましょう。
次にニーブレスの上下を確認しマジックテープなどの止める部分を外し関節の折り返し部分から仮止めを行いましょう。その時に、ニーブレスが膝からずれないよう心がけましょう。ニーブレスを足に通しながら、順番に固定していけば完成です。
装着したら、まずは、装具のずれやゆがみ緩みなどが無いかを確認し、接触部分が張れていないか発赤や褥瘡になっていないかを確認し、発生している場合は医師と相談し指示にしたがいましょう。
注意点
装具によって固定された患者さんは、入浴やトイレなど大変な動作になってきます。装具の固定中は患者さんが清潔なのかを常に意識して衛生的でない場合は清拭を行いましょう。その際に、皮膚トラブルが無いかの確認も行い早期の異常を発見できるように注意が必要です。
奪着の際には固定された部分が外れる事により患者さんによっては痛みが発生したりします。知識無く動かす事で症状の悪化する事になりますので注意して、どの角度で度の状態が安楽なのかを確認し安静に出来るようにします。
又、奪着も行ったりしますのでマジックテープの汚れやゴミの付着による緩さが出て来ますので、状態を見て医師に相談し指示に従う必要があります。
まとめ
ニーブレスで固定すると注意点の部分で書きましたが、お風呂に入りにくくなり外すとすぐに負担が来たりして補助が必要な場合がありますので奪着には充分注意しましょう。
又、固定されている部分に肌が触れると発疹や発赤、高齢者は褥瘡も発生したりしますので充分注意しながらの観察が必要となってきますので、そのような場合には装具の下接触する部分に徐圧効果目的で綿やタオルで鎮圧などをおこないましょう。
歩行するたび、動くたびに痛むストレスは耐え難い物があります。1日でも早く装具が外れ自由な足が戻り患者さんの笑顔を見たいものですね。