採血後に内出血する原因と治し方をまとめました
こちらも参考にしてください。
必見!採血後の内出血予防法、看護師の採血失敗と誤解されることも
採血後に針を刺した周りが青黒く内出血してしまった、させてしまった経験はありませんか?
内出血をしてしまうと痛いし、見た目も悪いしできれば避けたいですよね。
今回は採血後に内出血をさせないためのコツをご紹介します。
1.内出血の原因
採血後に内出血してしまうのは、血液が血管外に出てしまい皮下出血をしてしまうことが原因です。
内出血直後は青紫色に変色し痛みを伴うこともあります。内出血後の皮膚は青紫→赤紫→黄色というように色が変化し、出血は徐々に自然吸収されていきます。
痛みが強い場合は冷却すると和らぐこともありますが、基本的には自然吸収を待ちましょう。
内出血を起こしてしまう原因には、穿刺する医療者側の原因と穿刺される患者さん側の原因があります。
①穿刺する側の原因
穿刺する側の原因は、針が血管を突き破ってしまうことにあります。
針を深く刺しすぎる、刺す角度が深い(急)、穿刺した後血管を探るために針を動かす、固定が甘く採血をしている間に針を動かしてしまうことで起こります。
これを防ぐためには、血管選びが重要になります。弾力があり走行がまっすぐな血管を選ぶようにします。
表面から見て青くはっきり見えている血管でも弾力がない場合は血管壁がもろく破れやすい危険もあるので、見た目ではなく触感に重点を置いて探すとよいでしょう。また、固すぎる血管も避けたほうがよいですね。
穿刺した後は、強い痛みがないか痺れがないかを確認しましょう。血管壁を破ってしまった場合は患者さんにも強い痛みが生じます。
そのまま採血を続けてしまうと、内出血を助長してしまうことになりますので、速やかに抜針しましょう。痺れが強くある場合は神経損傷の疑いもありますので、このときも速やかに抜針してください。
②穿刺される側の原因
穿刺される側の原因として、一番目に挙げられるのは止血不足です。採血後は強めにもまずに5分ほどしっかりと止血してもらうようにします。
特に最初の1分ほどは強くぐっと押すようにしてもらうとしっかりと止血ができます。また、採血した側の手で重い荷物を持つと再出血してしまうことがありますので、それも避けてもらうように指導します。
自分で止血をすることが難しい患者さんには止血バンドを利用する方法もあります。
出血傾向のある患者さんにはより長めに止血時間を説明します。血小板が低い、心筋梗塞や脳梗塞の既往がありバイアスピリンやワーファリンなど抗凝固薬を飲んでいる患者さんも同様です。
また、高齢の患者さん、抗がん剤治療をしている患者さんも血管壁がもろくなっていますので、内出血のリスクが高いです。血管選びを慎重にするとともに、深く刺しすぎないように注意をしてください。
最後に
いかがでしたか?採血後の内出血はしっかりと圧迫止血をすることで大半が防げます。そのためには患者さんへのきちんとした説明が大切です。もちろん、採血する側の技術もありますので、腕も磨いていきたいですね。