ストップ!看護師を転職する際に思いとどまること
もう看護師なんてやめてしまいたい…と転職を考えたとき、周囲から「看護師を辞めるなんてもったいない」と言われることがあります。
逃げ出したくて悩んでいるのに、こんなことを言われると、「このつらい気持ちはだれにもわかってもらえない」と感じてしまうかもしれません。
しかしなぜ「もったいない」のか、本当の理由を理解していますか? 看護師を辞めてしまってからは遅い、その思いとどまるべき理由をご紹介します。
<おすすめ記事セレクション>看護師は給与ベースが高い
他業種と比較して看護師の平均年収はやや高めですが、夜勤や時間外労働、業務内容の過酷さに十分見合っているかというと、そう感じない方が多いのが実情です。
しかし給与への不満からより給与の高い職業への転職を考えているなら、看護師を辞めるのは得策ではありません。
夜勤がある病院の場合、看護師の年収は400から500万程度になります。しかし転職すると多い事務職の場合年収は250から300万前後です。さらに正社員として就職することが難しく、パート勤務ではさらに給与は低くなってしまいます。
もし現在の給与に不満があるなら、看護師として現在の病院よりもより規模の大きな病院や、より専門的に特化した病院に転職することで、納得のいく給与を得られる可能性は高くなります。
看護師はライフスタイルに合わせた働き方ができる
女性が活躍できる社会づくりを目指している日本ですが、転職した女性が活躍できる職場はまだまだ数が少なく、さらに妊娠、出産、子育て等のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる環境が整っているとはいい難い現状です。
比べて看護師の求人倍率は2.7倍。まだまだ売り手市場です。看護師の雇用を確保するために、女性のライフワークバランスのとれた環境に配慮していたり、多彩な勤務形態で対応していたりする病院が多く、女性が働きやすい環境が整えられています。
また、看護師の活躍できる職場は何も病院だけではありません。看護師という資格を必要とする職場は、実はかなりたくさんあるのです。
※希望に合わせた働き方の一例
・高い給与が欲しい・・・夜勤専従ナース、美容整形外科
・日勤のみで日祝休みたい・・・外来、クリニック、看護教員
・病院ではない場所で働きたい・・・訪問看護、介護施設、保育園、治験コーディネーター、産業ナース、医療機器メーカー
・不規則に短期で働きたい・・・イベントナース、ツアーナース
最後に
お気づきでしょうか。せっかく苦労して取得した看護師免許は、とても貴重で役立つものなのです。これを生かさない手はありません。
給与や待遇だけでなく、人間関係や仕事内容への悩み…転職を決意する背景は様々ですが、看護師の資格を生かしながらも、これらの悩みを解決できる転職先は必ずあります。
同じ看護師でも違う業務や違う職場で働けば、今の気持にも変化があらわれるかもしれません。看護師を転職する際に一度思いとどまり、看護師としてのあり方をもう一度見直してみませんか。