看護師の転職に使える豆知識を集めてみた
「白衣の天使」なんてもてはやされている看護師ですが、その実態は深刻な過重労働が問題となっています。
日本医療労働組合連合会の調査では、過重労働などの理由で「仕事を辞めたい」と思った看護師が75%という実態が明らかになりました。
看護師はとてもやりがいのある仕事だけれども、自分の健康と生活も大切…と、よりよい環境を求めて転職を考えるのは、ごく当然と言えます。
そこで、転職を考えたときに使える、ちょっとした豆知識を集めましたのでご紹介します。
<おすすめ記事セレクション>転職は思い立ってから最低3か月!準備期間は余裕をもって
「転職をしよう!」
思い立ったが吉日…とは言いますが、転職する場合はよく考えた行動が肝要です。
基本的には転職を思い立ってから実際に転職するまで、最低でも3ヶ月はかかると思ってください。余裕をもって行動しましょう。
転職のタイミングは12~1月がベスト!
1年の中で、もっとも転職のチャンスなのは12月から1月ごろです。この時期は、どの病院も来期の人員確保にむけた求人を出すので、転職先の候補が豊富になります。
くわえて4月入職を考える看護師が多いので、2月ごろは求職者が増えて激戦に。よい条件の転職を成功させるためには、先手先手で行動しましょう。
同僚の動向はしっかりチェック。退職の意思表示は早い者勝ち!?
民法の規定では、会社を退職する場合2週間前までに伝えれば良いとされています。ただし、一般的な企業では1か月前と就業規則で決められていることが多いようです。
勤務している病院・施設の就業規則を確認しておきましょう。
そしてもう一つ確認することが…。それは一緒に働く同僚の動向です。あなた以外に退職を希望している人はいませんか?
もし複数の退職希望者がいた場合、最初に希望した人はすんなり退職の承諾が貰えても、二人目、三人目は強力な引き止めにあうことがあります。
病院側は人材確保に必死になりますから、円満に辞めようと思うのなら、早めに退職意思を伝えるほうが良いでしょう。
転職先は年間休日数120日前後をねらえ
転職活動を始めて、休日数の条件を見ると、4週6休制や4週8休制、4週10休制、隔週での週休2日制、完全週休2日制…など色んな言葉がでてきます。
さらに年間休日数も〇〇日…なんて書いてあっても、それが果たして多いのか少ないのか判断に迷ってしまいます。
そこで、指標となる年間休日数をお教えします。
大手企業並みの完全週休2日で祝日休みを基準とすると、4週8休+祝日になるので年間休日数は約117日になります。
これにプラスして年末年始、お盆休みがあることを考えると、年間休日数は120日程度あると十分に休日がある職場だということになります。
年間休日数は病院によってかなりの差があるので、労働条件をよく確認しましょう。
冒頭でもお話ししましたが、看護師は過重労働で常に慢性的に疲労しています。そのような看護師がゆっくり疲れを取りリフレッシュするためには、やはり休日は十分な数が必要です。出来るだけ年間休日数が多い病院を選びたいものです。
人材派遣会社をうまく使おう
満足のいく職場を見つけるためには、給与や雇用の形態、勤務時間などさまざまな労働条件を総合的に考えて、自分に合った職場を探すことが大切です。
そんなとき、人材派遣会社に登録しておくと、条件に合った求人を紹介してくれたり、面接に同席して聞きにくい給与や有給消化率などの質問を代わりにしてくれたり、その医療施設の内情を教えてくれたりなど、多くのメリットがあるのです。
インターネット上にも多くの看護師転職サイトがあります。それぞれに特徴があるので、ある程度調べた上で3~4つほど複数の会社を登録しておくとよいです。担当者の当たりはずれもありますし、得意とする分野などがあるので、複数登録することでよい求人に出会える確率が高くなります。
最後に
いかがでしたか? 余裕をもった行動と情報収集が、転職を成功させるコツです。
出来る限り多くの選択肢の中から転職先を決めたいと考えるのであれば、動き出しは早いに越したことはありません。豆知識を活かして、あなたの希望通りの転職を勝ち取りましょう。