【ベテラン看護師直伝】病棟見学でチェックすべき5つのポイント
病院見学、病棟見学でのチェックポイントは?という記事はたくさんあります。働くスタッフの表情、挨拶してくれるか、職員の服装、病院内の清掃状況を見て、という内容がほとんどです。それは当たり前の事です。
この記事はもっと突っ込んで解説していきます。
見て・聞いて・感じて五感を働かせてチェックします!病棟見学が有意義なものとなるようぜひ参考にしてください。
<おすすめ記事セレクション>病棟に漂う香りをチェック、無臭ならOK
チェック項目は目で見るだけではありません。病棟全体に漂う香りに敏感になってください。排泄物の匂い、薬品の匂いが漂っていませんか?
排泄物の匂いがする場合は、汚物処理室の設備が古い、患者の清潔が保たれていない、おむつ交換の間隔が長すぎるなどの問題点が隠れている可能性が高いのです。
患者さんが身に着けている病衣の汚れ具合をチェック
病院の清掃状況をチェックせよ、というのは当たり前です。患者さんが身に着けている病衣は汚れてはいませんか?
襟元に食べかすがついたまま、ヨレヨレの病衣、サイズが合っていない病衣、なんてことはありませんか?
患者さんの身なりは、看護師のケア能力と、業務の余力を反映していると言えます。汚れたままの病衣は、看護師の余裕の無さを反映しています。
機材倉庫や収納の状態をチェック、消耗品SPD管理かも確認を
機材関係を見学できれば、ぜひとも倉庫内の状態もチェックしたいところです。病院全体の清掃は、清掃担当者さんが実施していることがほとんどですが、各病院の倉庫は、病棟の管轄です。
乱雑な倉庫、雑な収納はその病棟の管理能力を表す鏡です。また、消耗品管理はSPD化されているかを確認しておきましょう。SPD管理されていない病棟は、物品管理が煩雑な傾向があります。
ベッドの清掃状態をチェック、手動ベッドか電動ベッドかも確認を
床面の清掃は行き届いているに越したことはありません。
患者さんが過ごしているベッドはどうでしょうか?
コマの部分にホコリが溜まったまま、汚れが付着したままになっていませんか?
これらの清掃作業は通常、看護助手やケアワーカーさんが担当することが多いのです。清掃が行き届いていないということは、助手さんのマンパワーが少ない、看護業務が煩雑ということを反映している可能性が高いのです。
また、まさか未だに?と思われるかもしれませんが、手動調節のベッドを利用している病院も数多くあります。電動ベッドと比較するとかなり業務量が増えます。
廊下に響くスタッフの声をチェック、程よい静寂は保たれている?
「○○さーん!電話!」
「助手さんこれ持って行ってよー」
スタッフ同士が大声で相手を呼び合うような環境ではありませんか?
スタッフ同士の私語や笑い声が漏れ出ていませんか?
大体、大きな声を出すスタッフがいる職場は、和やかさが不足しています。
患者さんに与える影響を考えずに、大きな声で相手を呼び合ったり、指示しないといけない場所は、落ち着いて働ける環境ではないことがほとんどです。
まとめ
いかがでしたか、ちょっと突っ込んだ病棟見学のチェックポイントです。
限られた時間で、見学先の雰囲気や業務のイメージをつかむために、是非参考にしていただきたいと思います。見て・聞いて・感じて病棟見学を成功させましょう。