男性看護師ならではの悩みを聞いてみました
男性看護師は年々増加し、活躍の場も広がっています。しかし、看護師の世界はまだ圧倒的に女性が多く、看護師=女性の職場というイメージも払拭できていません。
現場で活躍する男性看護師の悩みや、愚痴を聞いてみました。
男性看護師さんも、男性看護師と一緒に働く女性看護師さんも、こんなことあるよね、なるほどと参考にしていただきたい記事です。
男性看護師長が頭を抱える、イマドキ女子の扱いにくさとは
看護師歴25年のベテラン男性看護師のAさん。高校3年生の娘さん、中学生の息子さんがいるお父さんです。病棟の看護師長となり2年目です。
Aさんは、
「家に帰ったら年頃の娘に邪険にされ、職場では女性看護師にオヤジ扱いされ踏んだり蹴ったりです。」と苦笑しています。
自分の娘とほとんど変わらない世代の女性看護師に、「なぜこんな風にしたの、もっとちゃんとして」と注意しても、プンとふくれっ面をされることも多いそうです。
男性看護師の管理職は、キビしく指導したり、キツいと感じさせる勤務を割り当てたりした時に、パワハラと言われることが多い傾向にあるそうです。上司が男性ということで、怖くて反論できなかった、精神的に苦痛を受けたと言われることもあるそうです。
日々イマドキ女子の扱いにくさに悩むAさんです。
女の気持ちが分かるわけない!ママナースからのバッシングとは
男性看護師のBさんは、とある病棟の常勤看護師です。子育て中のママナースの多い職場で、いわゆる時短勤務者が多い環境だそうです。
看護師として、当たり前のことをお願いしても「男でしかも独身のくせに、私たちの気持ちがわかるはず無い!」とママナースから集団バッシングを受けて頭を抱えています。
事の発端は、時短勤務の看護師が、終業時間になったら十分な引き継ぎをせずに帰ってしまうことを問題と感じていた男性看護師Bさん。ママナース達に、終業時間の15分前からやり残した仕事を完結させる努力をし、きっちり引き継ぎをすることに専念してはどうか、と提案したそうです。
ママナースからは大反発!
私たちの揚げ足を取っている、ちゃんと仕事をしているに因縁を付けないで、男で独身のくせに子育て中看護師の気持ちが分かる訳ない、と大反発を受け、職場がギクシャクしてしまったそうです。
患者さんに迷惑がかからないよう、ミスが起きないように提案したことによって、とても仕事がやりにくくなってしまったそうです。男性看護師はママナースに意見を言いにくい立場でもあるようです。
男性看護師、同期との付き合いに悩む悩みを話す同期はいない?
女性看護師でも同じ職場内でも、相性のいい人、悪い人がいるのは当然のことです。新卒で数人が同じ職場に配属されても、みんなが等しく仲がいいとは限りません。これは男性、女性にかかわらずあると思います。
男性看護師Dさんは、同じ部署に配属された新人4人のうち、ただ一人の男性です。新人看護師ならではの悩み相談は、最も気が合う女性看護師Eさんに偏っていたそうです。
すると、Dさんは後の2人から無視され始め、仕事上の伝達や情報提供はして欲しいと訴えても、曖昧な態度ではぐらかされてしまうように。
女性グループの中に男性1人、という構図は特定のメンバーと親しくなることで、他のメンバーの嫉妬、反感を買って人間関係が悪くなることもあります。同期同士、仲良くしたいと切に願うDさんです。
まとめ
男性看護師、女性看護師で業務の違いはありませんが、女性同士の人間関係とは違った側面で悩むことが多いようです。
女性集団に1人男性という立場は、女性が思っているより大変気を使っているようです。患者さんの立場に立って物事を考える時、男性、女性それぞれバランスのとれた視点で意見を交わせるようになればいいですね。それぞれの立場を理解する努力が必要なようです。