看護師必見!神経障害の観察とチェックポイントとは
- 2017/2/2
- ノウハウ・ハウツー
看護師必見!神経障害の観察とチェックポイントとは
神経障害とは症状も部位も幅広く、患者さんの危険な神経障害を患者さんと接しながら予防していく看護ケアになります。
主に術後前と後はどのように変化があるのか、左右の差があるのか無いのかなど時間とともに身体の変化が表れて来ますので看護師としていかに、患者さんの体から出てくるサインを逃すことなく掴み、状況を把握し医師との相談の上に患者さんと向き合い対応していくかになります。
そこで、今回は神経障害を見る上で看護師としてどのような事に注意し患者さんと接していくかを解説していきます。
観察のポイントと注意点
まずは医学的な事よりも現場では患者さんとのコミュニケーションとヒアリングによる聞き出しになります。
看護師として見ていく注意点やポイントは多くあり、いかに早く患者さんの変化に気づき医師に伝えたり、関係者に正確な情報を伝える事が神経障害の予防につながります。これが観察という仕事になります。
- 手術前の状態と手術後の状態はどのように変化があり、どのようになった?
- 関節可動域での可動が出来るかどうか?
- 腫れや神経障害がどのように変化していったか?
- 術後部位を触れたり神経障害が出たりする部分を触れた時に感覚がどのように違うか?
- 触れた時の感覚が鈍くなっていないか?感覚鈍麻していないか?
- ギブスをしている時に締め付けて末梢の血液が循環して冷感していないか?
以上のような事を患者さんに正確にヒアリングで症状をしっかり聞きながら正確に医師に伝える事が大切になります。
同じ痛みであっても1の痺れがある人と10の痺れがある人を細かく痺れの内容を聞き出しヒアリングし聞き出し医師は勿論ですが、リハビリが必要であればPTなどにも細かい情報が必要となってきます。
このようなことから、いかに患者さんとコミュニケーションを図り意して見ていく、という重要な情報収集作業になります。
また、ギブスなどをしている人はギブスにより圧迫されつま先などが冷感になったりギブスが肌に食い込み肌が変色し感覚が無くなったりしていますので、脈が正常に打っているかどうかなどバイタルサインを確認が必要になります。
まとめ
観察と聞けば見ている事が仕事のように思えますが、患者さんを見る事によって症状の変化をいち早く察知しなければなりません。
特に手術後などは関節可動域まで曲がらず硬直したり、痺れや触れた時の感覚が麻痺や、左右の間隔の差が出たりと様々な症状が出て来ます。
さらに、時間の経過とともに感覚が鈍くなったり、感覚鈍麻になったりと日々患者さんの状態は変化してきます。
また、患者さんのメンタルも自由に動いていた時の体と違う事からかなりのストレスを抱えたりしますので、神経障害の発生に対して同じ目線に立ち理解してもらいスムーズにリハビリや治療を受けてもらうような取り組みを行うことも看護師の仕事としては重要な仕事になります。
動くはずの体が動かない、痛みのなかった腕が痛いこのような不自由な身体を1日でも早く患者さんには自由になってもらいストレスのないQOLの生活に戻って頂きたいものですね。