転職や職場で不利!SNSで失敗した看護師の事例

転職や職場で不利!SNSで失敗した看護師の事例

アメリカの大統領がSNSのツールである、ツイッターで攻撃的な言葉を投げ続けてニュースを賑わせています。

コンビニや、飲食店のアルバイト店員さんが、とんでもないツイッターを投稿し、店の営業に支障をきたすケースも問題になっています。今や、パソコン、スマートフォンに触れる機会がない人はいない時代になってきました。

SNSでのモラルが問題になっています、看護師も例外ではありません。看護師とSNS、注意すべき点について実例を交えて解説していきます。

フェイスブックで勤務する病院の愚痴を書きまくり、看護部長にバレた

病院での人間関係トラブル、重症患者さんのケアでの疲労、そんなストレスをファイスブックで披露することが日常になっていた看護師Aさん。読んでくれた人が「面白い」と感じるように、多少誇張した内容になっていました。
ある日、看護部長から呼び出され「配置換えかな、面倒だな」と思ったそうです。

「今日も実習指導、学生の面倒見るもシンドイ。別料金欲しいわ」
「認知症のひどい患者さんって、生きていて楽しいのかな、とか思っちゃう。家族の顔も分からないなんて悲惨だね」

これらは、自分が投稿したフェイスブックの内容をプリントしたものでした。フェイスブックは実名登録で、勤務している病院の写真、自分の顔、時に夜勤中の様子、患者の後ろ姿も掲載していました。

フェイスブックの公開範囲は「友達のみ」にしていたのに、なぜ看護部長にバレたのでしょうか。その「友達」の誰かが、看護部長に通報したそうです。投稿の内容を行き過ぎと思ったのでしょう。

もちろん投稿は削除させられ、相当怒られた上に信用を無くしてしまった、とAさんは肩を落としています。

SNSが転職に不利になるケースもある

とある病院で採用担当をいていた時の話です。

採用枠1人の求人に、2人の看護師が応募してきました。2人の面接を終え、感じの良さも、経歴も、年齢もかなり近い二人のうちどちらをお迎えするか、とても悩みました。私以外の面接官も、同じ意見でかなり協議しました。

二人の実名をインターネット検索してところ、一人の看護師は実名でファイスブックをやっており、公開範囲は友達のみに設定されていないため内容も閲覧可能でした。

「仕事ダルー、研修医にビール奢ってもらうしかない」「今の病院とはもうすぐサヨナラ、次はもっと給料いいとこに行くよー」

どちらの看護師を採用したかはお分かりですよね。

SNS、投稿している看護師の実名はすぐに特定される

患者にバレるはずがない、友人しか見られないようにしていないから大丈夫。SNSで実名登録していなければ、個人が特定されることはないと甘く考えていませんか?仕事上での愚痴、病院での出来事を投稿し続けていると、働いている病院はすぐに特定されます。

前後の記事から推測される地理情報、病院の規模から分かってしまいます。通勤中に立ち寄った場所や、通勤経路からも割り出すことが可能です。病院が特定されれば、個人が特定されたも同じと思ってください。

SNSの友人関係、年代から相当絞り込み、そこに加えて「今日は夜勤明けで」「休みだから何しよう」と言った勤務状況が分かる投稿から、完全に個人を特定できます。

看護師が膨大に持っている、人に言ってはいけない個人情報とは

患者・利用者さんの個人情報は、病気に関する事だけではありません。氏名・住所・年齢・家族構成・独身か既婚か・子供の有無・出身地・容姿、そのすべてが個人情報です。

看護師は、自分が自覚しているよりずっと多くの「人に言ってはいけない個人情報」を持っているのです。SNSで情報漏洩してしまう看護師は、あまりに個人情報に囲まれているため、一つ一つの貴重さを感じられなくなり、麻痺しているのだと思います。

まとめ

SNSは本来、不特定多数の人に情報を拡散するためにあるものです。

SNSに投稿してしまったことは不適切な内容と思い直して削除しても、既に拡散された後なのです。看護師は多くの「人に言ってはいけない個人情報」を持っていることを自覚して、慎重にSNSと付き合ってほしいと思います。


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