看護師など、職種に問わず、転職の際に面接先がまず気になることは「なぜ前の職場を辞めたのか」ということではないでしょうか。
夫の転勤で、という誰もが納得する明確な理由ではなく、忙しかったから・人間関係に疲れて・燃え尽きてしまったという理由が本当でも、そのまま話してしまうと良い印象は与えませんよね。
どのような理由も、言い方次第でポジティブな理由になります。ポジティブな転職理由として考えられるものを3つあげてみました。
<おすすめ記事セレクション>①はじめから計画された退職だったとアピール
「~のために○年働いたら辞めると決めていました」と、元々自分の中で決まっていた退職だったのだという理由。
例えば、200万円貯金したら、辞めてゆっくり海外旅行しようと決めていた。貯金額が目的に達したから退職し、目的の海外旅行を終え十分リフレッシュしてから再就職する場合。
ただ海外旅行したかったから、とだけ話すのではなく、「私の育った家庭では、旅行するという経済的余裕がありませんでした。
海外に行ってみたいというのが長年の夢でした。自分のお給料でできるだけたくさん海外を見てくるということを目標に、初任給からコツコツ貯めてきました。
目標額がたまったので、退職しピースボートで世界一周してきました。」と伝えたらどうでしょう。
物事を達成する意思が強いと思われますし、面接中の会話もはずむことでしょう。
②自分にはこちらの病院が合っているとアピール
前に勤務していた病院はとにかく忙しくて残業が多かったから、少し楽な所で働きたいというのが本音でも、マイナスの退職理由を伝えると、また何か不満があれば辞めるのだろうと思われてしまいます。
例えば、定時に上がれてお給料も前の病院より良いと聞いて療養型の病院に転職する場合でも、「私は患者さんの顔と名前をしっかり覚えて、一人ひとりと深く関わる看護が向いています。
患者さんや家族と親しくなって、世間話しをすることも好きです。
そのような時間をもつことで、看護師の仕事を楽しいと感じるタイプです。」と、療養型に自分は合っているのだと、前向きな表現のみで伝え、前に勤めていた病院のことには聞かれない限り触れない。
とにかく、転職希望先の方が自分に合っているので、これから長く勤務するという印象がきちんと残るよう、アピールする。
③専門性を高めたいとアピール
以前勤めていた所とは違う診療科の病院やクリニックに転職希望の場合、その診療科にきちんと興味があることを伝えた方が良いと思います。
その診療科で選んだ訳ではなく、通いやすさや待遇が選んだ理由として大きく、何科でも良かったとしても。
例えば、主に糖尿病を専門とする内科クリニックに転職希望の場合、「受け持ちの患者さんで糖尿病の血糖コントロールが良くない方がいて、本人と家族、医師・栄養士と話し合いの場をもち、改善に取り組みました。
その時に、自分なりに糖尿病についてしっかり勉強しました。その経験を少しでも活かしたいと考えました。クリニックでの糖尿病の患者教育はどのように行っているのか、とても興味があります。」と伝えます。
経験したことの無い診療科であっても、受け持ちとして関わってきた患者さんを通じてきちんと勉強し知識はあること、そしてそのクリニックでメインに取り扱う疾患に、ちゃんと興味もあるということをアピールします。
待遇や条件を先に述べるのではなく、まずは看護師としての専門性を高めていきたいのだと、アピールしましょう。
転職理由を聞いた相手が、理由に納得し、好印象を与えるために、どのような理由もとらえ方次第。何をまず先に言うか、そこが一番の決めてだと思います。