患者の権利を擁護するアドボカシーとは

患者の権利を擁護するアドボカシーとは

アドボカシーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。一般に「擁護」「支持」などと訳される言葉ですが、医療の現場においてはどのような意味合いを持つでしょうか。

耳慣れない言葉ですが、実は、患者さんと看護師との関係を見るうえで、とても大切な考え方です。ここでは、患者さんに対する看護師の役割を考えてみます。

アドボカシーとは

医療におけるアドボカシーは、患者さんの生存権や健康権を守るための人権擁護の実践を指します。

具体的には、患者さんの生命や安全の保護、社会的不利益を被らないような援助、尊厳を守ることなどです。

患者さんの中には、高齢の方や障害のある方、アルツハイマーの方など、自分で十分な判断ができない方もいます。このような患者さんの権利を代わりに守っていくことが大切です。

看護師のサポート

看護師には、患者さんの権利を擁護し、本人に代わって代弁する「アドボケーター(擁護者)」としての役割が求められています。

例えば、治療方針の説明を医師が行う時、医師と患者さん、ご家族だけでは、患者さんが緊張してしまったり、わからないことがあっても質問しにくかったりするかもしれません。

このような場に、看護師が同席し、途中で「ご質問はないですか」「ここまで理解できましたか」などの声をかけることで、患者さんが自分の考えを出しやすくなります。

普段から身近にお世話をしている看護師ならではの役割ですね。患者さんが自分の治療について十分理解し、納得したうえで治療が受けられるようにサポートしていくことが大切です。

この際、看護師が自分の考えを患者さんに押し付けるようなことがあってはいけません。患者さんに対してご家族に説得してもらうよう仕向けるということも適切ではありません。

あくまでも、治療の主役は患者さん自身であり、看護師はそのサポート役であるということを忘れないようにしましょう。

看護者の倫理綱領

看護師とは、そもそもどのように患者さんと関わり、看護サービスを提供していけばいいのでしょうか。

日本看護協会は、1988年に「看護者の倫理綱領」を定めています。これは、看護師として適切な倫理判断ができるための指針となっているものです。

看護師は、専門的な技術や知識を身につけることはもちろんですが、患者さんの権利を尊重することや、患者さんとの信頼関係を築くこと、看護師個人としての品行を高く保つことなど、看護師としての自覚と高い倫理観を持つことが求められています。

看護師としてどうあるべきかを示すとても大切な条文です。しっかりと覚え、実践できるようにしたいですね。

最後に

いかがでしたか?患者さんの権利と看護師との役割についてまとめました。患者さんの知る権利やよりよい医療を選択する権利を守るためにサポートすることも、看護師の大切な役割です。

そのためには、患者さんから気軽に質問や相談を受けられるような信頼関係を普段から築いておくことが重要ですね。

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