CVポートの穿刺が怖い!ポート穿刺が不安な看護師さん、コツ教えます
CVポートの穿刺、医師がする?看護師?はたまた在宅ではご家族が行う事もあります。
看護師がしてはいけない、医師がするべき。等の明確なガイドラインは無く、各病院の取り決めやマニュアルで規定されています。
投与する薬液が「抗がん剤」の場合は、医師が実施すると決めている施設が多いようです。
そんなCVポートの穿刺ですが、やってみて下さい。と指示を受けても、怖くてできない!すごく不安!という看護師さんが多いのです。
今日は、看護師によるCVポート穿刺の怖さや不安をちょっとでも取り除けたら良いな、という記事です。ぜひ参考にしてみて下さい。
CVポート穿刺はなぜ怖い、なぜ不安?その理由を解明します
CVポートの構造を十分理解していないことが一番の原因です。
「針を刺したらどうなるのか」がイメージできず、怖さと不安が発生します。まずは、CVポートの構造を十分に理解することから始めましょう。
看護師のあなたが、セプタム(針を穿刺するタンクの部分)を、専用の針であるヒューバー針で穿刺したとしても、異常な力でない限り針が貫通することはありませんよ。
逆に、恐る恐る穿刺して、セプタムへの到達が弱い場合は、皮下に薬液が漏れたり、針が抜けたりする原因になります。
CVポート穿刺のコツ、まとめました
まずは、手洗いと手指消毒を。未滅菌手袋を装着して準備しましょう。患者さんにリラックスした仰臥位を取ってもらいます。穿刺部の消毒を行いましょう(消毒の方法は、各病院・施設の感染対策マニュアルを確認してくださいね)。
ここからが、穿刺成功のポイント!利き手と反対側の手でセプタム(針を刺す場所)両サイドを保持し、ぐらぐらしないようにする。
利き手で、ヒューバー針を持つ。この時、羽のようになった部分をしっかりと持ちましょう。ヒューバー針の中に空気が混入していない事は確認しておきましょう。
ゆっくりと、そして確実に穿刺します、少し抵抗感があるのは普通の事です。針の先がセプタムの底に当たる「コツン」とした感触があるまでしっかりすすめます。
これで、穿刺は完了です!
セプタム部分が不安定なことも、CVポート穿刺が怖い原因に
CVポートは皮下に本体を植え込み、カテーテル先端が上大静脈等の太い血管に到達しています。
皮下は軟部組織ですし、肌が柔らかい高齢者の方は特に「ツルっ」と横滑りして動くような可動性があります。
これが穿刺を怖いと思わせる原因の一つです。
「穿刺した時に動いて、関係ないところを刺してしまったらどうしよう」
「自分の手を刺しそう」 等です。
大丈夫ですよ、穿刺のコツで挙げたように利き手と反対の手で、しっかりとセプタム部分を捕まえてください。挟むようにして持っても問題ありません。
そもそもCVポートは難しくない、在宅管理できるように存在している
在宅でも安全に輸液が受けられるように、という目的でCVポートを装着している患者さんも大勢います。
中心静脈カテーテルの管理や、末梢静脈路の管理より難しいはずがありません。
感染対策上気をつけること、基本的な構造と注意点をしっかり把握しておけば大丈夫です、自信を持ってCVポート患者さんのケアを行ってくださいね!
まとめ
いかがでしたか?穿刺する医師や、先輩看護師の手元を良く観察し、技を盗んでくださいね。
そして、穿刺のコツを踏まえて、自信を持って実施できるように頑張りましょう!応援しています。