軟性コルセットの装着する時の注意点!腰痛を悪化させないポイント
コルセットは日常生活を送る上で安易に装着できる補助器具です。最近では、病院だけではなく、姿勢の矯正など美容と健康といった通販等で多く登場して行きますがここでは、整形外科の看護師の目線で軟性コルセットの装着について解説して行きたいと思います。
軟性コルセットを装着する時はどんな時?
コルセットの大きな役割として支柱になるということです。人体で曲がっている部位の固定し、安定させ痛みの軽減や痺れの軽減、重い物を持った時の安定などが解消されて行きます。一般的に急性期やオペ後にする硬性コルセットと違い軟性コルセットはガッチリと固定されていない分、圧迫感や締め付けなどによる障害などは軽減されます。
特に、年齢を重ねると腰の曲がりや狭窄症、ヘルニア椎間板症など日常生活の動作が悪い人など、生活に伴う動作が原因で腰の痛みや首など痛みを伴ってきますので重労働している人や、高齢者の人などに多く使われます。
また、軟性コルセットは硬性コルセットと比べて、締め付けなどが緩いので食欲の向上や、接触による皮膚障害は軽減されます。
コルセットの装着方法と注意点とは?
軟性コルセットは整形外科で身長・体重・サイズなど計測し患者さんの体に合わせたコルセットを製作所の方で製作してきます。
まずは、横向き(側臥位)に寝てもらい皮膚トラブル防止として軟性コルセットが肌に直接接触しないよう、下着と肌着などがグチャグチャにならないように、しわや捲れを伸ばし殿部は仙骨部に、側面は腸骨稜を覆うように装着して行きます。
それから体位を仰向けに(仰臥位)戻しコルセットを背面から出して、腰回りの一番大きい部分の下から順番に止めて行きましょう。
見ておく注目ポイント!
軟性コルセットは患者さんのスタイルに合わせて作成行きますので太ったり痩せたりしたらコルセットの機能が充分果たせない場合がありますので、固定ベルトの緩みやたるみなどがあったら再度作成してもらうようにしましょう。
軟性コルセットは日常的に装着しなければならないのでお肌のトラブルを起こしがちです。患者さんに肌トラブルが無いかのチェックも重要です。
まとめ
患者さんにとって軟性コルセットは日常的に装着しなければなりません。当然、通院の患者さんは日常生活を送られていますので病院に来ない日は自分で装着したりします。
トラブルの多くは軟性コルセットを違う位置に装着し機能を果たさなかったり、又は、「邪魔」といって外して生活されたりしますが、外した生活を送り続けた結果、結局は痛みが再発し同じ病気や症状になったりしますので、筋肉の回復や病状が回復するまでは継続の装着が必要になってきます。
患者さんの安定した日常を送って頂くためにも締め付けられる窮屈と圧迫感はありますが理解と納得してもらって継続した装着に勤めてもらいましょう。