整形外科におけるアイシングや薬による疼痛管理と観察ポイントを解説

整形外科におけるアイシングや薬による疼痛管理と観察ポイントを解説

今日は整形外科の看護師がおさえておくべきで疼痛管理について学びましょう。

最も一般的なアイシング(冷罨法)の方法と効果とは?

医師の指示が無い限り、看護師の仕事として疼痛管理が行われるのはアイシング冷罨法がメインです。

アイシングとは要するに局所を冷やすという事です。疼痛の局所に氷やアイスジェルの保冷剤又はクライオカフ(タンクにホースが接続され患部を圧迫しながら冷やしていく器具)などが上げられますが、局部に寒冷刺激を与える事で、血管が収縮し血液の血流を減少させ組織の活性を低下させます。

同時に冷たい物が局所に当たっている事により体温を下降させ、腫脹の軽減など滲出を防ぎ消炎効果や鎮痛効果があります。

薬剤や麻酔などによる疼痛管理

医師の指示が無ければ行うことは出来ませんが、疼痛管理としては一番多く用いられる方法が薬剤による管理方法です。

又、持続降格麻酔による疼痛管理もあります。術後に疼痛の状況によってはカテーテルを用い施術して行きますが、医師の判断で行われて行きますので看護師としては患者さんの早めの疼痛の変化をみて報告し早めの情報収集が業務になります。

疼痛局所の観察ポイントとは?

疼痛管理して行く上において医師への報告も踏まえ、看護師による観察ポイントが幾つかありますので解説して行きます。

まずはバイタルサインの確認を行いましょう。血圧の変動が無いかどうか?体温は正常なのか?呼吸は正常か?表情を見たときに冷や汗や苦痛の表情をしてないかどうかなどを確認して行きます。

次に、疼痛の痛みがどの程度の痛みなのか、又は傷んでいる箇所に出血や腫脹による熱感・皮膚の変色や内出血の有無などの痛みの状態の確認をしていきましょう。

その他、食欲があるのかどうなのか?痛みにより食欲の低下が起きていないかどうなのか?夜は痛みなく睡眠が充分とれているのかどうなのか?など生活に対する質が疼痛管理にとって必要な観察項目です。

まとめ

整形外科の看護師としては、いち早く患者さんの疼痛の状態を把握し医師と相談の上看護計画を立てて患者さんの疼痛を管理し適切な処置をおこなっていきましょう。

急な疼痛の発症により手術が必要な場合も出てきます。そんな時、どのような状況下においても痛みが伴う治療や手術を行う時は精神的に誰しも不安になってきます。

そこで、患者さんに安心して手術や治療を受けてもらう為にも、看護師としてコミュニケーションを充分保ち安心と信頼を築く事が大切なメンタルケアになってきます。

痛みがある疼痛の患者さんに一日でも早い痛みの無い快適な生活を送って頂くためにも疼痛状態の把握と観察をしっかりと行い管理して行きましょう。


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