行くと安心!職場復帰したい潜在看護師を応援する講習会
潜在看護師という言葉を聞いたことはありますか?看護師不足の今、とても注目されています。潜在看護師と、復帰をサポートする仕組みについてまとめてみました。
<おすすめ記事セレクション>潜在看護師とは
潜在看護師とは、看護師免許を持ちながら現在は看護職として就業していない人のことを指します。厚生労働所の推計では、約70万人もいると言われています。看護師は慢性的に不足しています。
女性の看護師だと結婚や出産を機に職を離れる人も多く、このような人たちが復帰して再び活躍することが期待されています。
潜在看護師就労支援講習会
復帰を考えていても、ブランクが長いと不安を感じる人も多いようです。また、医療は日々進歩しているため、その人が仕事をしていた頃とよく使う薬品や医療機器が変わっていることもあります。医療や看護についての法律も変わっている場合があります。
このような問題をカバーするのが、都道府県ナースセンターが主催している潜在看護師就労支援講習会です。潜在看護師が感じている、知識や技術的な不安を解消して、職場復帰をスムーズにするために、最新の医療や看護を学ぶための講習会が開かれています。
ナースセンターとその役割
では、ナースセンターとはどのようなところなのでしょうか。
ナースセンターは、1992年に「看護師等の人材確保の促進に関する法律(看護師等人材確保法)」に基づき47都道府県にそれぞれ設置されました。看護師不足の打開・看護職の定着を目指すため、潜在看護師の再就職支援や看護師を目指す学生への情報提供・相談をしています。一般の人にとってのハローワークのようなところですね。
ナースセンターには、都道府県看護協会が各知事の指定を受けて運営する都道府県ナースセンターと、公益社団法人日本看護協会が厚生労働大臣の指定を受けて運営する中央ナースセンターがあります。
都道府県ナースセンターでは、職業紹介や就職相談、講習会などを無料で行っています。中央ナースセンターは各都道府県ナースセンターをまとめる役割を担っています。情報提供や求人webサイトの運営を行っています。
現在では、看護師が離職する時などに都道府県ナースセンターへ住所や氏名などを届け出ることが努力義務となっています。
看護師等就業協力員
「看護師等人材確保法」では、ナースセンターのほかに「看護等就業協力員」の委嘱についても定めています。看護管理や人材育成などにかかわってきた経験豊かな看護師を都道府県が任命します。
病院への個別訪問などを通して、看護職員の確保・定着に関する対策をサポートします。新人や復帰したばかりの潜在看護師には心強いですね。こちらも併せて覚えておきましょう。
最後に
いかがでしたか?潜在看護師や、復職を支援するナースセンターについてまとめてみました。
病院や診療所だけではなく、介護施設などでも看護師が必要とされているため、今後ますます看護師の需要は増えていきます。そのため、経験のある潜在看護師が現場に復帰しやすいよう、情報提供や講習会を行うことが求められています。現場でも、復帰した看護師さんがいたら、みんなでサポートできるといいですね。