ウメテリン点滴の副作用と対処方法
ウメテリン点滴とは、切迫流産や切迫早産で使用されることが多い点滴です。しかし海外では使用を中止するなど、その副作用が懸念されています。
日本では広く使用されている点滴ですので、少しでも不安を感じた場合には医師に相談して、使用を中止するなどの対処をした方が良いでしょう。
では具体的にどんな副作用があり、どんな対処方法があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ウメテリン点滴の副作用
ウメテリン点滴は、予定日よりも早く子宮口が開き、子宮の収縮が始まってしまうのを抑える点滴です。
子宮の収縮が始まると、赤ちゃんは下に降りてきてしまいますので、その産まれる力を弱めてお腹の中にとどまらせます。
しかしウメテリン点滴には、副作用があり、場合によっては胎児にも影響を及ぼす可能性もあります。基本的には副作用の少ない点滴なのですが、投与回数などによっては副作用を伴う場合もあります。
軽い副作用としては、発熱や頭痛などの風邪に似た症状や動悸や吐き気を伴う場合もあります。重い副作用になると、高血糖や肺浮腫などになる可能性もあります。
これらの副作用は、ウメテリン点滴を落とすスピードが速いことで起きる場合もあります。
また、動いたときに血管が傷つき、薬剤が血管ではなく体内に漏れている場合には、点滴の針を指した部分がひどく痛むこともあります。いずれにしても異変を感じたら、医師や看護師に申し出るようにしましょう。
ウメテリン点滴の対処法方
一番心配なのは胎児への影響ですが、ウメテリン点滴が、心臓や血管に悪影響を及ぼす場合があります。
稀な例ですが、赤ちゃんが心不全を起こすこともあると報告されています。とは言え、このままにすると赤ちゃんが下がってきてしまい、最悪の場合には流産や死産にならないとも言い切れません。
ウメテリン点滴の他に、薬などで対処することもできるようです。赤ちゃんの命にかかわることですので、医師と相談をして、疑問に思ったことは聞くようにすると良いでしょう。
ウメテリン点滴は、あくまでも赤ちゃんが早く産まれ過ぎないようにする薬ですので、赤ちゃんの体重が充分になったら、点滴の使用を中止します。だいたい36週くらいで終了する妊婦さんが多いようです。
できるだけ長い期間、お母さんのお腹の中にいた方が良いのですが、ウメテリン点滴も副作用などの問題から、なるべく早く使用を中止した方が良いと考えられます。
どちらにメリットが多いのかなどを考えて、医師と良く相談すると良いでしょう。
※あくまで参考です。詳しくは病院でお聞きください。
まとめ
ウメテリン点滴は、お腹の赤ちゃんのためにする点滴ですが、やはり薬には変わりありませんので、できるだけ避けた方が良いと考えられます。
しかし早く産まれてくると、未熟児や障害を抱えてしまうこともありますので、できるだけお母さんのお腹の中で育てた方が良いのです。
この判断はむずかしいとは思いますが、何が一番良い方法なのかを医師と相談しながら決めると良いでしょう。