ウメテリン点滴で動悸がした時の対処法
ウメテリン点滴は、切迫早産などの治療法として行う点滴ですが、副作用がまったくないわけではありません。
基本的には、副作用の少ない治療薬として知られているのですが、体質に合わないこともあります。
今回は副作用の中でも、動悸について見ていきましょう。動悸が起きた時の対処法も併せてご覧ください。
ウメテリン点滴で動悸が起きるのはなぜ?
ウメテリン点滴は、お腹の張りを抑えるはたらきがありますが、そもそもどんな時にお腹が張るのでしょうか。
それは、満腹時やリラックスしている状態の時が多いと言われています。つまり副交感神経が優位になっている状態の時です。
ではウメテリン点滴の効果は何かと言うと、交感神経が優位になるような作用があるのです。つまり神経を興奮させるということです。
しかしこれは体に必要なことで、心拍を上げると血液を多く体に送り込むことができるようになります。
つまり運動をした時と同じような作用があるために、心拍が速くなる=動悸がするということです。
ウメテリン点滴で動悸がした時の対処法
ウメテリン点滴で動悸が起こるのは仕方のないことだと言われて、我慢した妊婦さんも多いようです。しかし対処法がないわけではありません。
つらい時には、看護師や医師に相談してみるようにしましょう。
ウメテリン点滴を調節してもらう
ウメテリン点滴は、速度が速い場合や量が多い場合に動悸などの副作用を起こすことがありますので、看護師や医師に点滴を調節してもらうという対処法があります。
通常は2秒に1滴で滴下することが多いようですが、副作用が強い人の場合には、6~8秒に1滴くらいにしてもらうことも可能です。
また1日の点滴量を少なめにしてもらうことで、改善できることもあります。
他の薬で代用できないか聞いてみる
ウメテリン点滴と同じような効果のある薬が他にもありますので、それらで代用できないか聞いてみましょう。
どのような副作用が、どれくらいの症状で起きているのかを説明し、つらいことを伝えれば、ほとんどの場合、代用してくれるはずです。
動悸を抑える薬を処方してもらう
ウメテリン点滴は、切迫早産や切迫流産を食い止めるはたらきがあります。ウメテリン点滴をやめてしまうと、胎児が充分に育っていないのに産まれてくる危険性がありますし、流産してしまうことも考えられます。
どうしても点滴をやめられない場合には、動悸を抑える薬を処方してもらえるかどうか聞いてみましょう。妊婦に影響の少ない漢方薬などもありますので、相談してみることをおすすめします。
ただし、自己判断で市販の薬を服用することは、絶対に避けるようにしてください。いくらつらいからと言って、赤ちゃんに悪影響があるようでは、何のために頑張っているのか本末転倒になってしまいます。
正しい知識がある看護師や医師に適切な指示を受けるようにしましょう。
※あくまで参考です。詳しくは病院でお聞きください。
まとめ
ウメテリン点滴は、赤ちゃんを守る大切なお薬ですので、お腹が張って今にも産まれてきてしまいそうな妊婦さんには必要です。
とは言え、あまりにつらいようでしたら、対処法はいくつかありますので、遠慮せずに聞いてみるようにしましょう。